「1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック」 許成準 読了

1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック 許成準 読了。
自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。

 

人の成功を決める要因は運を除けば知性やその分野への専門知識が重要だと思われる。
こうした個人の力量は、ある程度は先天的な要素によって決まるものと思われる。
アインシュタインも投稿していた科学雑誌サイエンティフィック・アメリカンによると、大人の知的能力の60%は先天的なもので、40%は後天的なものだという。
成功に必要な後天的な要素とは何だろう?
まだはっきり証明されたわけではないが、多くの研究者のおかげで、後天的な要素を左右するものとしては習慣がもっとも有力とされている。

 

アインシュタインは、毎朝、何を着るのか考えるのが時間の浪費だとして、毎日同じ服を着た。
この習慣はFacebookのCEOマーク・ザッカーバーグやスティーブ・ジョブズも持っていた。
これは日常における選択を最小にして、生活をシンプルにするための習慣だ。


孫正義は毎日5分だけ使って、1日にひとつ発明をする習慣を自らに課した。
この習慣には、考える時間は毎日5分に限ること、5分考えてもアイデアが無ければ、その日は諦めることという2つの原則があった。
毎日5分の発明を続けるうちに、発明方法にも法則が見えてきた。
孫はそれを3つに分類した。
第一に「問題解決法」。
その名の通り、すでにある問題を見つけて、その解決法を考える方法だった。
第二に「水平的思考法」。
例えるならば、大きなものを小さなものに、小さなものを大きなものに、四角いものを丸いものに変える方法だ。
第三は「強制結合法」。
ラジオとカセットを組み合わせると、ラジカセになるように、既存のもの組み合わせる方法だった。
強制結合法はもっとも多く活用され、孫はこのために300枚ものカードを作って、そこからランダムに2枚選び、結合させてみたりしたという。

2014年にスタンフォード大学の教育学部が中心となって行った研究では、座ったままよりも歩いているときの方が、新しいことを閃いたり、物事を生み出したりするときにかかわってくるクリエイティブな能力が、平均して60%も高まることが明らかになっている。
ビジネスマンが毎日3,4時間も散歩することは難しいが、一駅手前の駅で降りてオフィスまで歩いたり、休日に時間をとることはできるはずだ。
ひとりきりで散歩しながら仕事や自分の生き方について思索を深めてみて欲しい。
常に考えながら生きる人生と何も考えずに生きる人生には多くの差があるのだ。

実はしばらく目を閉じているだけで脳の中では心理を安定させるα波が発生するという。
数秒間目を閉じるだけでも簡単な瞑想の効果を得られるのである。
たびたび目を閉じる習慣はスポーツ科学の専門家たちもメンタルトレーニングの一環としてアスリートに実践させている。
研究によると、たびたび目を閉じる習慣を続けると、アスリートの筋肉や運動能力にも良い影響があるという。
たしかに、スポーツ、特に個人競技の国際大会の試合中継を観ていると、競技が始まる前に深呼吸をして、目を閉じているアスリートが多いことに気づく。
目を閉じる習慣は、画家には想像力を、運動選手には能力の向上をもたらす、科学的に効果が証明された習慣なのである。

MicrosoftのCEOはとても忙しい職種である。
MicrosoftのCEOのナデラは多くの幹部たちと会議をしたり、政府関係者と会ったりしているうちに1日は終わってしまう。
ひとりきりの時間などないに等しい。
だから彼は、朝の出勤前の時間を最大限に活用する習慣を持っている。
ナデラは朝にランニングマシーンで30分ほど体を動かし、頭の中で仕事の計画を立てる。
そして15分間はオンライン講座を視聴して、新しい知識を習得する。
IT企業のトップは、最新テクノロジーにについて勉強し続けなければならないのだ。
私たちは忙しくて時間がないとよく言い訳してしまうが、どんなに忙しくても、1日15分くらいは将来の自分に投資できることは、ナデラが証明してくれた。
結局は自分の身に返ってくることだから、1日のほんの断片を未来の自分のために使うのは良い習慣である。

16か国語に精通するロンブ・カトーの勉強習慣
・毎日その言語で思考する。毎日10分はその外国語で話す。特に朝が効率的
・学習意欲がないときにあまり無理しない。かといって完全には諦めない
・意欲がないときには勉強の方法を変えてみる(読書の変わりにラジオを聴くなど)
・勉強したことを日常で活用してみる。例えば町の看板や広告を解釈してみる
・文法から学ばず、言語から文法の規則性を発見する

 

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