「学びを結果に変えるアウトプット大全」 樺沢 紫苑 読了

「学びを結果に変えるアウトプット大全」 樺沢 紫苑 読了。
自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。

 

書く、話すといった運動神経を使った記憶は、運動性記憶と呼ばれます。
運動性記憶の特徴は、一度覚えるとその後はほとんど忘れることはないということです。
筋肉や腱を動かすと、その運動は小脳を経て、海馬を経由し、大脳連合野に蓄積されます。
小脳を経由するので、経路が複雑になり、多くの神経細胞が働くことで記憶に残りやすくなる。
だから、一度覚えたら忘れにくいという特徴があるのです。
通常の教科書を読んで覚える暗記は「意味記憶」を使って記憶しますが、意味記憶は覚えにくく、忘れやすいという特徴があります。
そこで書いて覚える、声に出して覚えるようにするだけで、運動性記憶として記憶することができるのです。

英単語も聞いて、声に出して、書いた方が覚えるんだろうな。
記憶力が落ちているうえに、やり方も良くないと覚えられないのは当たりまえか。

 

脳に入力された情報は海馬というところに仮保存されます。
その期間は2-4週間です。
海馬の仮保存期間中に、その情報が何度も使われると、脳はその情報を重要な情報と判断し、側頭葉の長期記憶に移動します。
だいたいの目安としては情報の入力から2週間で3回以上のアウトプットすると、長期記憶として残りやすくなるといいます。

1回読んだ本の内容が定着しない理由はまさにこれだ。
後から、重要な部分を読み返してまとめる習慣は悪くないということだな。

 

心理学の法則「ザイオンス効果」を知っていると、雑談は内容より、回数のほうが重要だとわかります。
接触回数が増えるほど、人の好感度は高くなる。
これを「ザイオンス効果」(単純接触効果)といいます。

 

自己成長を促す叱り方
・怒らない、感情をぶつけない
・「修正」したい具体的行動を指摘する(「行動の変化」を促す)
・フィードバックする(失敗した原因、今後の対策を考える)

 

自分の本音を「打ち明ける」ことは、人間関係を深め、コミュニケーションを深めていくためには重要な意味を持ちます。
なぜならば、「自分の秘密」「自分の弱さ」「自分のマイナスの部分」など、自分の心の中を打ち明ける(自己開示をする)ことで、相手との心理的距離が近づくからです。
「自己開示するほど、親近感がアップする」ことを「自己開示の法則」といいます。

 

感謝の7つのメリット
・感謝すると人間関係がうまくいく
・感謝するだけで幸福度が25%アップ
・感謝する人は9.4年長生きする
・感謝する人は病気になりにくい
・感謝すると免疫力がアップする
・感謝する人は病気の回復が早い
・感謝するだけで痛みが軽減する

 

脳科学的には高すぎる目標では、ドーパミンが出ないのです。
ドーパミンは、モチベーションの源。
目標達成するために必須の脳内物質です。
難しすぎない一生懸命頑張ればなんとか実現できそうな目標を設定したとき、最も分泌されます。

 

期限のない目標はまったく意味がありません。
人間は時間が制限されることで、モチベーションが湧いてきます。
逆に、時間が制限されないとモチベーションは湧かないのです。
時間を制限する、締切を設定する。
その精神的プレッシャーによってノルアドレナリン(集中力を高める物質)が出ます。

時間の制限が重要だということは改めて実感する。
時間がたくさんあるときの方がかえってやらなかったりする。
いつまでに何をするというのを細かく設定しなければ。

 

目標は何度も見返さなければいけません。
何度も見返すことで全然進んでいないと気付いてもっと頑張ろうとモチベーションが上がります。
筆者の場合、毎日持ち歩くスケジュール帳の第1ページに年間目標を貼り付けています。
つまり毎日手帳を開くたびに、年間目標を確認するということです。

目標の振り返りを4半期に1回していたが、2020年は2か月に1回することに変更した。

 

目標は心の奥底に秘めていても、実現するものではありません。
目標は公言した方がいいのです。
心理学ではパブリック・コミットメントといい、目標は公言した方が実現の確率が高まることが知られています。

 

筆者がいつも使っている読書感想テンプレートは極めてシンプルです。
「ビフォー」+「気付き」+「TO DO」、これだけです。
さらに簡単に言えば、「ビフォー」+「アフター」といえます。
前半は本を読む前の自分について書きます。
どんな問題、悩みを抱えていたのか。
後半は本を読んだ後の自分について書きます。
その問題が本によってどのように解決されたのか。
アフターは気付きとTO DOに分解されます。
学びを得て自己成長するために必要なものは気付きとTO DOだからです。
気づきとTO DOが明確になれば、あとはそれを実行するだけで自己成長ができます。
自己成長を誘発する読書感想という意味で、気付きとTO DOを盛り込むことが必須となります。

 

「仕事も部下の成長スピードも速くなる 1分ミーティング」 石田淳 読了

「仕事も部下の成長スピードも速くなる 1分ミーティング」 石田淳 読了。
自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。

 

行動科学マネジメントには「MORSの法則」=具体性の法則という、次の4つの要素から成り立つ「行動と呼べるものの定義」があります。
‐ Measured(計測できる) = どのくらいやっているかを数えられる(数値化できる)
‐ Observable(観察できる) = 誰が見ても、どんな行動化がわかる
‐ Riliable(信頼できる) = 誰が見ても、同じ行動だとわかる
‐ Specific(明確化されている) = 誰が見ても、何を、どうしているかが明確である
これら4つの要素がそろってはじめて、厳密にいうところの行動となります。

人が行動を起こすには、行動のための「条件」があります。
この「条件」の存在ゆえに人は「行動」し、「結果」が生まれます。
その結果が、また次の行動を促す(あるいは促さない)。
これが行動科学マネジメントでの「人が行動するしくみ」であり、次のような「ABCモデル」と呼ばれる概念でまとめられています。
‐ A(Antecedent)先行条件 = 行動を起こすきっかけ。行動する直前の環境
‐ B(Behaviort)行動 = 行為、発言、ふるまい
‐ C(Consequence)結果 = 行動によってもたらされるもの。行動した直後の環境の結果

行動科学マネジメントの行動コントロールとは、行動の「結果」をコントロールすることで、行動を発生させる、あるいはやめさせる、というものです。
行動を習慣化させたいのなら、「良い結果」を与える。
リーダー、マネジャーはこの考え方をぜひ覚えておいてください。

 

行動科学マネジメントの最大の特徴を簡単に言ってしまえば、それは「(マネジメント対象の)『行動』に着目し」「内面へのアプローチをしない」ということになります。
‐ 部下が仕事で成果を出すのは、成果を出す「行動」を取るから
‐ 部下を「できる人材」に変えるということは部下に「できる人の行動を取らせる」ということ
‐ 精神論や意志の力、気持ちの持ち方ではなく、「行動」を「しくみ」でコントロールする
‐ 「属人的」な仕事のやり方を廃し、誰もが同じように行動できるようにする = 標準化、再現性を重視
‐ マニュアル、チェックリストを活用する

 

「ほめるマネジメント」「相手を認めるマネジメント」は、今ではすっかりビジネス界に定着しているように見えます。
しかし、行動科学的な視点からは、間違ったやり方をしている人も多く見受けられます。
間違ったほめ方とは大きく分けて次の2つです。
‐ 相手の成果のみをほめる
‐ 相手の人間性に言及する
相手の成果をほめること自体は間違いではありません。
問題は成果のみをほめて、プロセスである行動を無視することです。

なぜ部下との対面接触回数を増やさなければならないか?
それは
部下が何をしているのか?
何をするつもりなのか?
何に困っているのか?
を逐一観察するため、ということです。

対面接触の回数が増えることで、信頼関係が構築されます。
対面接触には2つの種類があります。
ひとつは業務上の進捗管理を目的とした接触。
そしてもうひとつは部下の育成を目的とした接触です。

部下の価値観、すなわち動機付け条件を知ることも、接触回数を増やすことで可能となります。
部下が何をご褒美として働くのか。お金なのか?時間なのか?あるいは感謝の言葉なのか?社会への貢献なのか?

 

米国の心理学者ロバート・ザイアンスの提唱するザイアンス法則というものをご存じでしょうか?
人は面識のない相手に対しては攻撃的になるが、接触回数が多いほど、相手に対して親近感を覚える。
相手の人間的な部分を見ると、好意を持つ。
というもので、例えば「営業マンが成約を獲得するためには、顧客への訪問回数が勝負だ」「お客様には自分の家族の話をするべし」などどいうように、ビジネスの世界でもよく使われるものです。
マネジメントに関してもこの法則は当てはまります。
リーダー、マネジャーと部下との接触回数が多ければ、相手に対する親近感も増し、信頼関係が構築されます。
リーダー、マネジャーと部下の間に信頼関係がなければ、部下は本音を語ることもなく、自身が抱えている問題を明かすこともないでしょう。
それは逆の立場でも同様です。
リーダー、マネジャーが部下を信頼していなければ、部下に対して適切な指示を出し、相手に成果を出してもらおうという気にはなれないはずです。

継続した行動はやがて習慣となります。
行動科学マネジメントには物事は3か月続ければ、習慣となるという目安が設けられています。

1分ミーティングの最大のポイントは、文字通りミーティングの時間は1分という超ショートミーティングであることです。
‐ 部下の行動を把握
‐ 部下の価値観を確認
‐ 信頼関係の構築
これだけのことを1分でやれるわけがないと思うかもしれませんが、心配はいりません。
毎回の1分ミーティングで確認すべきは、行動の把握のみです。
価値観の確認、信頼関係の構築は言ってみれば、この1分ミーティングという接触機会、コミュニケーションのなかで自然に出来上がっていくものですので、そのための施策に時間を割くことを考える必要はありません。

行動科学マネジメントには系統的脱感作法というテクニックがあります。
これはいきなり大きなゴールを目指すのではなく、いくつものスモールゴールをクリアしていき、最終的な大きなゴールに辿り着くというもの。

1分ミーティングに限ったことではありませんが、部下の名前を呼ぶということは、リーダー、マネジャーにとってとても大切なことです。
リーダー、マネジャーが部下の名前を呼び始めると、そこに少しずつ行動が発生します。
部下が上司に相談を持ちかける頻度が大幅に高くなるのです。
なぜこうした変化が生じたか?
それは部下の存在承認欲求が満たされたからです。
特に今の若者に強い傾向ですが、人には他社に認められたいという承認欲求というものがあります。
SNSでいいねをもらえるのがうれしい、だから投稿に力を入れるというのは、まさにこの承認欲求を満たさんがための行いです。

 

ほめるところがあればほめるというのも、相手を認め、動機付けを与えるという面でもちろん大事です。
ただし、ほめるべきはなるべく相手の行動であるようにしてください。
相手の人間性をほめることも悪いことではありませんが、部下からすれば例えポジティブな内容にせよ、そこまで踏み込まれたくないと思う場合もあるのです。
これは叱る際も同様です。
叱る、注意すべきは行動であり、相手の内面を否定するようなことはしてはいけません。
また行動を把握し、間違った行動があればその行動を発生させないようにする、ということも1分ミーティング内でできる作業です。

 

「1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック」 許成準 読了

1日ごとに差が開く 天才たちのライフハック 許成準 読了。
自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。

 

人の成功を決める要因は運を除けば知性やその分野への専門知識が重要だと思われる。
こうした個人の力量は、ある程度は先天的な要素によって決まるものと思われる。
アインシュタインも投稿していた科学雑誌サイエンティフィック・アメリカンによると、大人の知的能力の60%は先天的なもので、40%は後天的なものだという。
成功に必要な後天的な要素とは何だろう?
まだはっきり証明されたわけではないが、多くの研究者のおかげで、後天的な要素を左右するものとしては習慣がもっとも有力とされている。

 

アインシュタインは、毎朝、何を着るのか考えるのが時間の浪費だとして、毎日同じ服を着た。
この習慣はFacebookのCEOマーク・ザッカーバーグやスティーブ・ジョブズも持っていた。
これは日常における選択を最小にして、生活をシンプルにするための習慣だ。


孫正義は毎日5分だけ使って、1日にひとつ発明をする習慣を自らに課した。
この習慣には、考える時間は毎日5分に限ること、5分考えてもアイデアが無ければ、その日は諦めることという2つの原則があった。
毎日5分の発明を続けるうちに、発明方法にも法則が見えてきた。
孫はそれを3つに分類した。
第一に「問題解決法」。
その名の通り、すでにある問題を見つけて、その解決法を考える方法だった。
第二に「水平的思考法」。
例えるならば、大きなものを小さなものに、小さなものを大きなものに、四角いものを丸いものに変える方法だ。
第三は「強制結合法」。
ラジオとカセットを組み合わせると、ラジカセになるように、既存のもの組み合わせる方法だった。
強制結合法はもっとも多く活用され、孫はこのために300枚ものカードを作って、そこからランダムに2枚選び、結合させてみたりしたという。

2014年にスタンフォード大学の教育学部が中心となって行った研究では、座ったままよりも歩いているときの方が、新しいことを閃いたり、物事を生み出したりするときにかかわってくるクリエイティブな能力が、平均して60%も高まることが明らかになっている。
ビジネスマンが毎日3,4時間も散歩することは難しいが、一駅手前の駅で降りてオフィスまで歩いたり、休日に時間をとることはできるはずだ。
ひとりきりで散歩しながら仕事や自分の生き方について思索を深めてみて欲しい。
常に考えながら生きる人生と何も考えずに生きる人生には多くの差があるのだ。

実はしばらく目を閉じているだけで脳の中では心理を安定させるα波が発生するという。
数秒間目を閉じるだけでも簡単な瞑想の効果を得られるのである。
たびたび目を閉じる習慣はスポーツ科学の専門家たちもメンタルトレーニングの一環としてアスリートに実践させている。
研究によると、たびたび目を閉じる習慣を続けると、アスリートの筋肉や運動能力にも良い影響があるという。
たしかに、スポーツ、特に個人競技の国際大会の試合中継を観ていると、競技が始まる前に深呼吸をして、目を閉じているアスリートが多いことに気づく。
目を閉じる習慣は、画家には想像力を、運動選手には能力の向上をもたらす、科学的に効果が証明された習慣なのである。

MicrosoftのCEOはとても忙しい職種である。
MicrosoftのCEOのナデラは多くの幹部たちと会議をしたり、政府関係者と会ったりしているうちに1日は終わってしまう。
ひとりきりの時間などないに等しい。
だから彼は、朝の出勤前の時間を最大限に活用する習慣を持っている。
ナデラは朝にランニングマシーンで30分ほど体を動かし、頭の中で仕事の計画を立てる。
そして15分間はオンライン講座を視聴して、新しい知識を習得する。
IT企業のトップは、最新テクノロジーにについて勉強し続けなければならないのだ。
私たちは忙しくて時間がないとよく言い訳してしまうが、どんなに忙しくても、1日15分くらいは将来の自分に投資できることは、ナデラが証明してくれた。
結局は自分の身に返ってくることだから、1日のほんの断片を未来の自分のために使うのは良い習慣である。

16か国語に精通するロンブ・カトーの勉強習慣
・毎日その言語で思考する。毎日10分はその外国語で話す。特に朝が効率的
・学習意欲がないときにあまり無理しない。かといって完全には諦めない
・意欲がないときには勉強の方法を変えてみる(読書の変わりにラジオを聴くなど)
・勉強したことを日常で活用してみる。例えば町の看板や広告を解釈してみる
・文法から学ばず、言語から文法の規則性を発見する

 

「頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き」 塚本亮 読了

頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き 塚本亮 読了。自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。

 

2017年ンおカールトン大学のマリナ・インズリット教授は159人の大学生を対象に研究を行ったところ、「目標達成率は誘惑物との接触回数に反比例する」ということがわかりました。
誘惑物との接触回数が少なかった人が最も目標を達成できたのです。
早起きするコツは早起きは楽しいものだと思うことです。
早起き習慣が身についている人ほど、「早起き」を目標にしていません。
早起きは手段でしかなく、「ジョギングしたいから早起きしよう」こんな感じで、早起きする目的を持ち、楽しみながら起きているのです。
目的の持ち方にはコツがあります。
私たちは「快の追及」あるいは「不快からの逃避」、この2つの理由で行動を起こします。
目的を決めるときは「不快からの逃避」ではなく、「快の追及」ともとに考えるのがポイントです。
このほうがモチベーションが飛躍的に高まるためです。
寝ようと思っても値付けない時は誰にでもあります。
体は疲れているのに脳が睡眠モードに入らないのです。
そんたときは、たいていが考え事をしているときです。
これを防ぐために効果的なのが、寝る前に頭の中にあるものを全て取り出す作業です。
就寝前の5分間「明日やることを書く」と良いのです。
この行為が効果的であることが、2017年のベイラー大学のスカリン博士のチームの研究でわかっています。
休みの日はいくらでも時間があるように感じて、ゆっくり眠っていたいと感じることもあるでしょう。
でも、休日もできるだけ同じ時間帯に起きましょう。
そうしないと体内時計がくるってしまい、後々の起床時間に影響を与えてしまうからです。
とはいえ、少しでも疲れを取りたいと思うときもありますよね。
経験上、1時間程度、遅く起きるぐらいであれば、問題はないように感じます。
成果を出している方の多くは必ずと言っていいほど、週末も平日と同じリズムで睡眠と起床を繰り返しています。
ノースカロライナ大学の教育心理学者デール・シュンクによると、自己効力感を高めて維持していくには次の4つの条件があるといいます。
1つ目は「自分が目標設定したこと」
2つ目は「フィードバックがあること」
3つ目は「進歩が管理されていること」
4つ目は「自分の頑張りによって達成できるという意識があること」
これらの4つの条件がそろうと、人は自分の行動をコントロールできているという感覚を高く保つことができるのです。
朝時間はインプットに最適な時間です。
特におすすめなのが読書です。
朝の読書は良いことずくめですが、なかでも「カクテルパーティー効果」を期待できる点が大きいです。
大勢が雑談しているガヤガヤとした場面でも、自分の名前や興味のある人の会話は自然と耳に入ってくることがあります。
私たちは必要な情報を選択的に認知するようにできているのです。
これを心理学ではカクテルパーティー効果と言います。
例えば、接客術についての本を読んだ後、実際に接客の仕事をするとします。
すると、先ほど読んだ本の内容が、今まさに目の前で起きているとか、この場面ではあの本に載っていたアドバイス通りにやればいいんだというように、本の内容を現実に投影しやすくなります。
このように朝の読書は、日中の仕事にさまざまな気付きを与えてくれます。
気分を高揚させるために、同じ目標を持っている人の行動をチェックすることも一策です。
SNSなら、同じような目標や趣味嗜好を持っている人を見つけることができます。
代理強化といって、他人が頑張っている姿を見ると、自分も頑張ろうと思えるものです。
有酸素運動をすることで脳が活性化し、記憶の定着にも効果があることがわかっています。
ずっと机に向かっているよりも運動した方が記憶の定着率が高くなるのです。
記憶が脳に定着するときには、ドーパミンやノルアドレナリンが分泌される必要がありますが、運動によってその分泌を促すことができるのです。
面白いことに、学習後すぐに運動をした人には記憶の向上は見られなかったのですが、4時間後に有酸素運動をすると、学んだことが記憶に定着しやすいということもわかっています。
学習してから4時間後に運動をすることが難しくても、少し時間を空けてから運動することを習慣づけると、頭の中の整理を促すことができて学習効率も高くなるのです。
ミシガン大学の認知心理学の研究で、15-20分程度の仮眠を取ることで意志力は回復することがわかっています。
ある研究では昼寝をした後の集中力は朝と同じレベルになることがわかっていて、その効果は昼寝のあとから2-3時間続きます。
短期記憶も良くなるので、自己効力感の向上にもつながります。
現代はやることがどんどん降ってくるような時代です。
意識的に振り返る習慣を持たなければ、日々流されていってしまいます。
日々、高いパフォーマンスを発揮し、充実した毎日を手にするためにも、1日5分でもいいので、自分の行動を振り返る時間を持ってみましょう。

「amazon 世界最先端の戦略がわかる」 成毛眞 読了

amazon 世界最先端の戦略がわかる 成毛眞 読了。自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。

 

アマゾンが運営しているAWS(アマゾンウェブサービス)がある。
これは、企業向けのクラウドサービスで、もともと自社のネット販売の為に構築した巨大なサーバーシステムの空きを使って始めた、いあば副産物的な事業だったが、現在では世界の名だたる大手企業や米国の政府機関も利用し、信じられない額を稼ぎ出している。

アマゾンの基本姿勢は、単純だ。
本業をする上で生まれた技術やサービスで横展開できそうなものがあったら、それを育てる。
あるいは、近接する領域の事業があったら、それに乗り出す。
ただアマゾンが特異なのは、そのために多額の投資をし、それぞれをその業界でトップに立つほどの大事業にしている点だ。

自社と似た客層を持つ会社を買収することはメリットが大きい。
顧客データを丸々得られるからだ。
モルガンスタンレーによると、ホールフーズの買い物客の約62%は、アマゾンの優良サービス「プライム」の会員だ。
アマゾンとホールフーズは顧客が似通っているのだ。

「酒好き医師が教える 最高の飲み方 太らない、翌日に残らない、病気にならない」 葉石かおり 読了

酒好き医師が教える 最高の飲み方 太らない、翌日に残らない、病気にならない 葉石かおり 読了。自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。
かなり勉強になったので、ぜひご一読を。

 

 

二日酔いの原因は基本的に、体の処理能力を超えるアルコールを飲んだということ。
そうならないためには自身の適量を知っておくことが大切です。

空腹時にいきなり酒を飲むと、胃腸からのアルコール吸収が早くなる為、二日酔いになるリスクが増します。
そうならないためにも、酒を飲む前に何かを食べておくといいでしょう。
胃に少しでも食べ物が入っていれば、アルコールの吸収速度が緩やかになり、二日酔いを防ぐことができます。

おつまみに含まれる成分に注目して選ぶだけで二日酔いはだいぶ軽減される。
積極的にとるとよい食べ物は、たんぱく質とビタミンB1、食物繊維の3つだという。

アルコールが分解されるときに大量に消費されるのはビタミンB1。
ビタミンB1を多く含む食品は豚肉、うなぎ、たらこなどが該当する。

水を飲むことで胃腸内のアルコール濃度を薄める効果があります。
飲酒後はアルコールの利尿作用によって脱水になりやすいので、それを防ぐためにも飲んでいる最中から水を飲むようにするといいでしょう。

たんぱく質、脂質、食物繊維、ビタミンなどをバランスよく含んだおつまみを食べながら、特に最初はゆっくりと、以後はその日の体調と相談しながら酒量を決めていくことが二日酔い帽子につながります。

アルコールの過剰摂取に起因する生活習慣病が引き金となった脳梗塞などの血管リスクや、日常的に大量の飲酒をすることで起こるアルコール依存症などを除けば、脳への直接的なリスクは、適量であればそれほど高くないと考えられています。
しかし酒を頻繁に飲む人の脳を調べると、あまり飲まない人に比べ、年齢以上に委縮している傾向が見られます。
一般的に脳の萎縮は、30歳を過ぎたころから始まるとされている。

同じ年代で酒を飲む人と飲まない人の脳をMRIの画像で比べると、前者の脳は後者に比べ10-20%ほど委縮していることが多い。

脳の萎縮が原因の一つとされる認知症、アルツハイマー病は、記憶をつかさどる海馬や、理性をコントロールする前頭葉、言語認識や視聴覚を担う側頭葉前方の萎縮が特有なのに対し、アルコールは脳全体を委縮させます。
最近では飲酒量と脳の萎縮の程度は正の相関にあり、飲酒歴が長い人ほど進行が早いとの研究も発表されています。
休肝日の有無など飲酒の頻度や、蒸留酒、醸造酒といった種類とは関係なく、生涯のうちに飲むアルコールの総量が強く影響していると考えられており、つまり、酒を飲めば飲むほど委縮が早く進むということです。
恐ろしいことに脳内の神経細胞は、一度死滅すると、そのほかの臓器に備わる幹細胞のように再生することはなく、元の大きさに戻ることは二度とないとされています。

日常的にアルコールを大量に飲んでいた高齢男性を調査した研究によれば、あまり飲まない男性に比べて認知症の危険性が4.6倍にもなり、うつ病のリスクも3.7倍になったとの報告もある。
生涯のアルコール総摂取量ち萎縮の程度の関係について、学術的な結論はまだ出ていないとのことだが、飲み過ぎが脳疾患のリスクを何かしら高めてしまう可能性はやはり否定できない。

お酒を飲んでトイレが近くなるのは、アルコールによって脳下垂体にある抗利尿ホルモンが抑制され、必要以上に尿が出てしまうからです。
事実、ビールを飲んだ後の尿は、実際に飲んだ量よりも多く、1.5倍にもなることがわかっています。

アルコールに影響が出やすいのは前頭葉、小脳、海馬の3つだ。
前頭葉は人間の思考や理性の制御、小脳は運動機能の調節、海馬は記憶の保存を司っています。
しらふでは到底考えもつかない、酔っ払いならではの奇行は、これらの部位の機能低下によって起こされるのです。

正常時、脳は理性のガードマンとも言える前頭葉によって、理性的な行動が保たれています。
しかしいったんアルコールが入ると前頭葉は徐々にガードマン的な役割から解き放たれ、結果的にコントロール機能が低下します。
ほろ酔いになってくると、例えば、悪口や秘密、自慢話を言いたがる人がいるでしょう。
初期段階ではドーパミンやアドレナリンなどの脳内ホルモンによる興奮が作用がそうさせるという説もありますが、普段なら絶対に言わないことをしゃべり始めるのは、前頭葉が麻痺し始めた典型的な状態なのです。

アルコールによって小脳の機能が低下してくると、運動のスムーズさや正確さが保てなくなる。
そのため、千鳥足になる、呂律がまわらなくなる、スマホ操作などの指先を使った細かい動作ができなるといった、一見して誰もが酔っ払いと認識できる状態となります。

海馬には短期記憶を残し、それを長期記憶に変えるという2つの役割があります。
短期記憶とは、新たなことを一時的に記憶するだけで、覚えていられる時間はごくわずか。
例えて言うなら、パソコンン位キーボードでデータを入力して、それをセーブさずに電源を切ってしまうようなもの。
酔っ払いが何度も同じ話をしたり、きちんんと生産を済ませたかを覚えていなかったりするのは、一度話をしたという記憶をセーブしていないからです。

酒に強くなれるかどうかはズバリ、遺伝子によって決められているという。
酒を飲んだ際に深いな症状を起こす犯人は、アルコールを分解したときにできるアセトアルデヒドです。
このアセトアルデヒドを分解する役割を担うのが、アルデヒド脱水素酵素ですが、その活性は、遺伝子の組み合わせによって決まっています。
強い遺伝子を2本持っている人はアセトアルデヒドを速やかに分解できる酒に強いタイプ。
弱い遺伝子が2本ある日とはアセトアルデヒドがどんどん蓄積していく酒に弱いタイプです。

何といってもがんは日本人の死因の第1位。
生涯でがんになる確率は男性63%、女性47%にも達する。
飲酒はがんのリスクを上げる大きな要因の一つであることは、多くの方がご存じだろう。
特に、喉頭がんや食道がんのリスクが飲酒によって上がることはよく知られている。

大腸がんのリスクを高める要因の中で確実になっている唯一の要因が飲酒だ。
次に信頼性が高いのが肥満でほぼ確実となっている。

抗酸化作用に加え、昨今、注目されているのが果皮に含まれるリスベラトロールだ。
聞きなれないこのポリフェノールは、脳の機能を円滑にし、記憶力の回復やアルツハイマー病を予防する効果があるという。
ボルドー大学中央病院が65歳以上の3777名にを対象に、飲酒量と死亡率、認知症、アルツハイマー症のりすくを3年間にわたって調査したところ、驚くべき結果が出ました。
ワインを毎日3-4杯(375-500ミリリットル)を飲んでいるグループと、非飲酒グループでの発症リスクを比較したところ、認知症は5分の1、アルツハイマー症は4分の1、死亡率は約30%低下したことがわかったのです。(1997年発表)
これはリスベラトロールが外界刺激を伝達する酵素「MAPキナーゼ」を活性化する為と考えられています。

ビールにはイソα酸というホップ由来の苦味成分が含まれています。
研究では、このイソα酸に、アルツハイマー病の原因の一つとされるアミロイドβなどの脳内の老廃物沈着の抑制効果や、脳内炎症の緩和効果があることが、確認されました。
その結果、認知機能の改善が期待できることも確認されています。

アミロイドβは言わば脳にできたシミのようなものです。
これがアルツハイマー病の原因物質と言われており、脳で蓄積すると、脳のなかで認知機能や記憶を司る神経細胞がうまく働かなくなり、物が思い出せなくなったり、何をすべきかわからなくなったりします。
加齢のほか、
睡眠不足によっても増えます。

睡眠は性質の異なる浅い眠りであるレム睡眠と、深い眠りであるノンレム睡眠の2つで構成されています。
睡眠の深さは脳波の活動性によってステージを4つに分けていますが、特にアルコールを飲んでから寝ると、入眠までの時間が短縮され、ステージ3、さらに4といった深い眠りの徐波睡眠が増加することがわかっています。
この巣民が深くて長くなるほど、体の細胞を修復するために必要な成長ホルモンの分泌を増やします。

入眠後に訪れる徐波睡眠だけを見れば、寝酒は睡眠の質を高めそうに思えます。
ですが、アルコールによってもたらされる反跳性作用によって、深い眠り(ノンレム睡眠)から切り替わった後の浅い眠り(レム睡眠)が長く続くために、中途覚醒を招きやすくします。
つまりアルコールは、睡眠全体を見ると、質を低下させてしまうのです。

アルコールは多くの薬の働きに影響を及ぼします。
その影響は薬によっても異なりますが、典型的な影響として、薬の作用や副作用を増強してしまう危険性があります。
アルコールも薬も肝臓で代謝されます。
その際、使われるのがCYP2E1(チクトロームP450)などの代謝酵素です。
通常の人が薬とアルコールを併用した場合、この酵素を双方で奪い合う形になるのです。

世界標準の子育て 船津徹 読了

世界標準の子育て船津 徹 読了。

自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。

 

子どもが自分の意欲でやろうとしていることを親が先取りする行為を「過干渉」と言います。
過干渉は必ず子供からやる気を奪い、自信を減退させます。
親は手だし、口出ししたい気持ちをぐっとこらえて、子どもを見守ることが大切です。
自由と制限、この2つをバランス良く与える子育ての実践が親には求められます。

 

一人の人格者としてのマナー、エチケットなど社会的責任を伴うことは厳しく指導します。
子どもが公共の場所で騒いだりすれば、親は即座に子どもをその場から連れ出し、毅然とした態度で行動を非難します。
人前で叱らないのは子どものプライドを潰さない為の配慮です。

 

知識をどう活用するか、答えのない問題をどう解決するか、それを考える力の育成がより重視されるべきです。
数値で評価できる知識や技術をハードスキルと言います。
一方で明確に数値化できない技術や能力をソフトスキルと言います。
論理的思考力、分析力、批判的思考力、問題発見力、問題解決力など、〇×テストで評価することが難しいスキルのことです。
世界の学校教育の主流はソフトスキルに移行しつつあります。
教科書を読めばわかる知識を教えることよりも、答えのない問題にどう取り組むべきか、考える技術を教えることが学校の役割だと考えられているのです。

 

相手の目を見て話をする、自分の考えを正確に伝える、人の話を最後まで聞くなど、そうした人付き合いのルールを教えるのは親の役割です。

 

子どもを家の外に連れ出してあげて一緒に身体を動かしたり、自然にふれあったり、いつもとは違う人たちと関わる機会をつくるのは父親が適任者です。
社会のルール、自分の仕事を精一杯することの大切さ、人付き合いの方法など、子どもが自立した大人に成長する過程で要求されるルールや生きる為に必要な知恵、技術、能力を教えるのは父親の方が向いています。
イギリスのニューキャッスル大学の「育児における父親の役割」調査によると、成長期に父親と多くの時間を過ごした子どもは知能指数が高く、社交性があり、より高いキャリアを得ることが報告されています。

 

勉強ができる子にするには、家庭で育てる基本的な資質がいるのです。
これをほったらかして学校任せにしていると、勉強に向き合えない子になり、学校生活を通して学業で苦労するようになります。
勉強ができる子の資質は
1)あきらめない子
2)自制心がある子
3)人の話を聞ける子
4)柔軟に思考できる子
5)正確さを追及する子
6)チャレンジを恐れない子
この資質を育てる責任者は学校ではなく、親です。

 

身内の悪口を聞かされて育った子どもは周囲の人をバカにするようになります。
このような子どもは学校で友達ができにくく、仲間はずれになりやすい、いじめの対象にされやすい、といった傾向があります。
身内への悪口は世界ではほとんど見ることのない日本の悪しき習慣です。
心当たりのある方はパートナーに対する悪口は即刻封印してください。
子どもの人格形式にゆがみをつくることはもちろん、夫婦間に亀裂を生みます。

 

子どもを新しい環境にチャレンジさせるときのポイントは手の届く範囲であること。
子どもの実力よりもはるか上の環境に入れてしまうと、自信喪失し、やる気を失うことがある。
ベストな選択は実力よりも少し高いレベルです。
少し上のレベルの環境に身を置くと、まわりから多くの刺激を受けます。

 

子どもが失敗を恐れるのは自然なことです。
しかし、失敗を恐れて挑戦しないと、そこで成長が止まってしまいます。
大切なのは親が、結果に寛容であること。
結果よりも努力することに意義があるという態度を保ちましょう。

 

根拠のある自信を育てる為には習い事をさせるべき。
始めた習い事は途中でやめさせず、10年単位で継続させることが重要。
根拠のある自信をより大きくしてくれるのが、継続だからです。
努力をしてきた子どもは、他のことも継続できる粘り強い精神を見つけることができます。
あらゆる分野の一流に成功の要因を教えてくださいと聞けば、返ってくる答えは一つで、継続することです。

 

子どもが男の子か女の子かでアプローチの仕方を変えると伸びが違います。
男の子はおだてて育てるのが基本です。
幼児から大人まで男性を動かすルールはこれだけです。
男の子は根が単純で上手にできたね、がんばったね、頼りになるね、かっこいいねとおだてられると嬉しくなり、やる気になって行動します。
女の子は親が手本やルールを提示してあげるのが基本です。
女の子は男の子よりも人間への関心が強く、人を観察する力が鋭いのです。
母親が子どもと信頼関係を築き、人生の先輩として立ちふるまい、礼儀作法、コミュニケーションの手本を示してあげると、そのとおりに真似してくれます。
お母さんがいつも笑顔で、明るく、礼儀正しく、人に優しくふるまっていれば、子どももそのとおりに育つのです。

 

男の子は女の子よりも競争心が強いという特徴があります。
○○しなさいではなくママと競争しようと言えば、たいていの男の子は乗ってきます。
一方、男の子へのNGワードは自尊心を傷つける言葉、貶し言葉、比較言葉です。
人前できつく叱ったり、グズだね、へただね、と貶したりしてはいけません。
男の子はプライドを傷つけられると、本当に言ったとおりにダメになってしまうというガラスのハートを持っています。

 

赤ちゃんの周囲に言葉という刺激が少ないと、言葉は生きる為に必要ないものと脳が認識してしまい、頭脳が言葉に対してあまり反応しないように育ってしまいます。
頭脳の配線工事は6歳までで90%が完成すると言われており、この時期は生きた言葉の刺激を大量に与えることが必要です。
親や周囲の人が子どもの世話や遊びを通して言葉をたくさんかけてあげれば、言葉に応じやすい頭脳が形成されます。

 

子どもの考える力を高める最高のアイテムは本です。
6歳までに本好きな子どもに育てることができれば、子どもの言語教育はほぼ成功と言ってよいでしょう。
子どもは読書を通して語彙を増やし、知識を増やし、理解力を深め、思考力を高めていくことができます。

 

子育ての悩みの一つにあるのが、文字をいつ教えれば良いか、でしょう。
その答えは子どもが小学1年生に上がるまでに本が読めるようにしておくことです。
子どもがストレスなく本が読めるようになるには最低1年かかりますから、逆算すると遅くとも5歳から文字教育を始めることが大切です。

 

文字を教え始める最適期は子どもが絵本に興味を持った時です。
一般的には3,4歳の頃です。
この時期の子どもに文字を教える時は遊びでなければなりません。
くれぐれも勉強や教育にならないように注意してください。

 

欧米の小学校では小学1年生になると、毎日30分の読書が義務づけられます。
この活動は小学校時代を通して続き、年間100冊以上、卒業までに1000冊以上を読破する子も少なくありません。
欧米では9歳が読書力を身につけるクリティカルピリオドだと考えられています。
9歳までに十分な読書力が身についていないと、具体的思考から抽象的思考へとシフトしていく授業内容についていけなくなります。
特に読書力が養われる小学校低学年の時期は少なくとも月に4-5冊は本を読むように子供を励まし、導いてください。

 

子どもが人生で最初に他者と信頼関係を築くのは母親です。
母親との関係が子どもの一生のコミュニケーション力を左右すると言っても過言ではありません。
この時期は良き母子関係が構築できるように母親をサポートするのが父親の大切な役割です。

 


産まれてきた赤ちゃんが最初にコミュニケーションを学ぶのは親です。
親との関係が人と関わる力を左右すると言っても過言ではありません。
親が豊かに言葉をかけ、歌いかけ、遊んであげると、赤ちゃんは人と関わることは嬉しい、楽しい、という経験を積むことができます。
この楽しい経験がコミュニケーション力の土台になります。

 

0-6歳の子どもに教えるコミュニケーション力で大切なのが感情表現です。
欧米人から見ると、日本人は感情表現が乏しく、表情から気持ちを読み取ることが難しいと言われます。
人間は感情表現が豊かな人に親しみを感じるので、人間関係をスムーズにするためにも表情は豊かでないといけません。
感情表現が豊かな子どもは人気者になります。
感情表現が豊かな子どもに育てるには、子どもの気持ちに親が共感することが大切です。
親が子どもの感情に対して何の反応もせず、心を通わせようとしないと、子どもは否定されたと感じ、人との関わりに消極的になります。

 

子どもの話を聞くときのポイントは目線を合わせることです。
上から目線ではなく、子どもと目線を合わせてうんうんと頷きながら聞きます。
時には身を乗り出して相槌を打つ。
親が聞き上手になると、子どもの側から、どんどん話をするようになります。

 

絵本の読み聞かせは聞く力を育てる上でも最高の取り組みです。
お母さんが絵本を読んであげると、子どもは安心してお母さんの言葉に聞き入ることができます。
絵本の世界に入り込むと、登場人物に感情移入して、喜びや悲しみを共有することを学びます。
この経験が共感して聞く力を育てます。

 

しつけの目的はみんなと楽しく快適に過ごす方法を伝えることです。
しつけがうまくいかないと悩んでいる親の多くはしつけではなく、押しつけをしてしまっています。
どう行動すればまわりの人と楽しく過ごせるのかを子どもに考えさせることにフォーカスしてください。

 

自分は勉強が得意だという自信が持てると、子どもが進んで勉強するようになり、学力がスムーズに定着します。
勉強が得意だという意識を持たせてあげることが、勉強ができる子にするための最大の秘訣です。
特に小学校低学年であれば、学習量が少なく、難易度も高くありません。
親が集中的にサポートすれば、子どもは勉強ができるという自信を短期間で取り戻すことができます。

 

勉強ができる子は自分はできるという自信があるので、投げ出さずに継続できます。
コツコツと継続すれば、誰だって一定以上の高い学力を見つけることができます。
結局、勉強ができる子とできない子の差は継続するか、しないかだけなのです。

 

家族で食事をすると大人と会話する機会が増え、それが子どもの知識、語彙力、コミュニケーション力を発達させてくれるのです。
特に父親との会話は、話題の幅が広がるので、子どもの思考力を大きく伸ばしてくれます。
ハーバード大学の調査によると、家族全員そろって食事をとる改定の子どもは、
1)成績が良い
2)語彙力と読書力が高い
3)高い学力を得る
4)情緒が安定している
5)対人関係が良好
6)親子関係が良好
7)喫煙、ドラッグ、アルコールの問題が少ない
8)肥満になることが少ない

 

話さなくなった子どもと雑談をするにはルールがあります。
1)子どもに話させようとせず自分から話題をふる
2)子どもが話題に乗ってきたら見逃さずに話題を広げる
3)話をさえぎったり、せかしたり、否定したりせずに最後まで聞く
4)上から目線で話をしない
5)話しやすい環境をつくる

欧米では子どもがティーンエイジャーになると、「Keep kids busy / 忙しくさせておく」ことを心がけます。
部活、塾、ボランティア、アルバイトなど多くの活動に参加させて、多様な人付き合いをしているとイライラが分散するのです。
また忙しければ、無用なトラブルに巻き込まれることも少なくなります。
またもう一つの対策として「タイムマネジメント / 時間管理」を教えてください。
自分のスケジュールを自分で管理できるように導くのです。

 

親は子どもの一番の応援団であるべきなのです。
子どもの強みや良い面を親が見つけて、認めて、応援してあげないと子どもはやる気を失います。
強みが親の期待通りでないくても、必ず認めて、応援してあげてください。
そして強みをさらに大きくするために新しい環境に入れたり、その技能を伸ばすチャンスを与えてください。
子どもの強みや夢中になっていることを親が応援して、伸ばしてあげる。
強みが大きくなれば、自信も大きくなり、子どもはやる気を取り戻します。

・親が子どもと一緒のことをする時間を持つ
・指示、命令、小言、説教をやめて人間同士のコミュニケーションを心がける
・子どもの強みや好きなことを見つけて親が応援する

 

 

短期間で社員が育つ「行動の教科書」 石田淳 読了

短期間で社員が育つ「行動の教科書」 石田淳 読了 読了。

自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。

 

 

7割を超える企業が人手不足を感じている。
人が足りない時代にやっと採用できた人材が思うように育ってくれないとか、手塩にかけて育てたつもりがすぐに辞めてしまうということが、あちこちで起こっている。
企業の経営陣や人材育成の担当者、部下を持つマネージャーがすべきことは、少なくともいい人材を確保できないと嘆くことではない。
一刻も早く、すでにいる人材の活用に着手すべき。

ビジネスの現場における従業員の能力に着いて、古くから「2:6:2の法則」が言われている。
どのような企業でも2割のできる人、6割の普通の人、2割の仕事ができない人によって構成されている。
多くの企業では2割のできる人が全体の売り上げの8割を稼いでいると言われている。
できる人を採用するのではなく、6割の普通の人や2割のできない人の底上げをして、活用していかなくては生き残ることはできない。
人が結果を出せない時の理由は2つしかない。
結果を出すためのやり方がわからない。
やり方はわかっていても結果が出るまで続けることができない。

行動科学マネジメントでは「MORSの法則」によって行動を規定しています。
MORSの法則は具体性の法則とも呼ばれ、次の4つの要素からなっています。
M=Measurable (計測できる)
O=Observable(観察できる)
R=Reliable(信頼できる)
S=Specific(明確化されている)
行動の教科書を作成するにあたっては、MORSの法則に従って徹底した具体化を図っていきます。
特にMeasurableがは重要です。
日時、期限、回数、金額などできる限り数値を出して行動を示します。
それによってできているかいないかの評価が確実に公平に行えるからです。

あなたの会社の8割の人たちは、一連の仕事をスタートからゴールまでまとめて理解できてはいません。
行動の教科書を作成する時に大事なのは、仕事の流れを美しく表現することではありません。
活用する側の成長段階に合わせて、必要最低限の要素から教えていきましょう。

行動の裏にある、目に見えない思考プロセスについて知るにはインタビューが基本になる。
できる人の思考プロセス5つのフレームワーク。
1.最終ゴールとそこに至る複数の小さなゴールの想定
2.小さなゴールに至る日々の行動を聞き取る
3.行動の意図を読み解く
4.意図を実現するために無意識に行っていることと考えていることを想定
5.再現性の検証(できる人個人の背景に依存しているものは除外する)
ハイパフォーマーがある望ましい行動をとっているとき、その前後にどういう思考がなされたか、5つのフレームワークを使って調べる。

ハイパフォーマーは必ずやっているのに、そうではない人たちに抜けている行動こそ、業績に直結している可能性があります。
業績に直結する行動を、行動科学マネジメントではピンポインと行動と呼びます。
ピンポイント行動を厳選して伝えていくのが効率的です。

スローガン言葉を行動の言葉に変える。
例えば、菓子販売の職場なら、「お客様の立場になって試食販売をする」という書き方ではなく、「お客様は試食中にじっと見られると落ち着かない気持ちになり、購入につながりにくい。
試食中はお客様の口元から5-10センチぐらい目をそらす。」などと誰もが同じことができる行動の言葉で書きましょう。
行動の言葉で説明するときは難しい言葉は避けて、小学5年生に通じるような言葉で説明する。

従業員のいい行動がすっかり習慣となり、それによっていい結果がもたらされるまでには行動変容が必要になります。
行動変容理論の行動変容ステージモデルでは人が行動を変える場合、次の5つのステージを通過すると考えています。
1.無関心期=6か月以内に行動を変えようと思っていない
2.関心期=6か月以内に行動を変えようと思っている
3.準備期=1か月以内に行動を変えようと思っている
4.実行期=行動を変えて6か月未満である
5.維持期=行動を変えて6か月以上である
実行期から維持期に移行していければ、かなりの確率でそれを習慣化できます。

人に望ましい行動を繰り返してもらう仕組みに着いて、行動科学マネジメントでは「ABCモデル」という概念で説明しています。
A(Antecedent)=先行条件
B(Behavior)=行動
C(Consequence)=結果
私たちが人間が最初に何かの起こすのは「A(先行条件)」によります。
これは誘発刺激と言い換えることができます。
白髪が気になったから髪を染めたなど。

できなかった行動ができるようになったら、成長のグラフをつけていく。
グラフは自分の成長を実感できるものであることが必須。
他社と比較したり、できなかったことを反省するためのものではない。
そこで、右肩上がりのグラフになるようにする。
望ましい行動が取れたら、それが蓄積される形式にする。

従業員の望ましい行動を増やすフィードバックで、最も効果的かつ簡単なのが褒めること。
人間は社会的生き物であり、周囲からの承認が行動の大きな動機付けとなる。
行動に着目し、○○ができたことが素晴らしいと、具体的な行動を褒める。

 

 

 

 

フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉 原晋 読了

フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉 原晋 読了。

自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。

 

ビジネスの現場から持ち込んだノウハウの1つが、目標設定と管理です。
会社全体の目標があって、部署の目標があって、個々の目標がある。
ビジネスにとっては目新しいことではないでしょうが、陸上界にとってはなかったことでした。
目標に対する意識を高めるのが、目標管理ミーティングです。
ランダムな5,6人のグループを作り、それぞれが設定した目標の達成の為の練習計画に着いて話し合い、より達成可能な計画に仕上げています。

最初は1から10まで指示を出していても、チームの成長と共に他の人にできる部分はどんどん任せる。
もしそれで失敗したら、反省してやり直させる。
その繰り返しで、いつしか指導者は見ていることが仕事になっていく。

手を伸ばせば簡単に届くような目標では人の気持ちは熱くならない。
簡単には届かないけれど、つま先立ちになって必死に手を伸ばせば、届きそうな半歩先の目標にこそ、人を動かすエネルギーが秘められている。

育成プランを作成する時に意識することは、目標をできるだけ具体的にし、かつ数字に落とし込むことです。
育成プランにはそうした目標だけでなく、それまでにどんな課題を克服すべきかを書き添え、目標を実現する為には努力も必要だと伝えます。
自分の成長を具体的にイメージできるようにすることも大事です。

目標の設定や管理の仕方によって成果は大きく違ってきます。
組織の目標と個人の目標を分けて設定することが大切です。

目標を管理するうえで大切なことは、設定した目標を紙に書き出すことです。
書き出すことで目標に対する意識が高くなり、行動に繋がります。
さらにその数字をクリアするためにやるべきことを細かく書き出す。

目標を設定する時に気をつけたいことは目標を半歩先に設定することです。
現状からあまりに遠すぎるとなかなか成功体験が得られず、自信につながらないし、近すぎるとただこなすだけになって成長に繋がりません。

新しい知識や手法を取り入れる時、それが本当に正しいかどうか不安を持つのは当然です。
ただ、何もやらなかったら、ゼロ。
効果的かもしれないと思えば、まず導入して、突き詰めて、それでもうまくいかない場合はやめてしまえばいい。

 

 

 

 

 

世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか ピョートル・フェリークス・グジバチ 読了

世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか ピョートル・フェリークス・グジバチ 読了。
自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。

 

 

Googleには去年の1割増、2割増を目指すのではなく、いきなり10倍の飛躍を目指す10x(テンエックス)という考え方がある。
10倍の成果を出そうと思ったら、従来の延長線上の発想ではとても間に合わないので、仕事のあり方そのものを根本から考え直さないといけない。

 

仕事というのは優れたアウトプットを出すことが目的である。
自分が最も効率的に仕事ができる環境でやればよい。
生産性を上げたいのであれば、もう少し自分の仕事環境にこだわりを持とう。
自分が最大限の結果を出せる環境を自分でつくることも、ひとつの責任ではないか。

 

10倍を目指すことで仕事がルーティンにならない。
10倍にするには飛びぬけた発想で考えなければならない。
10倍の成果を出すことは大変で、実際には目標が達成できないこともある。
しかし、10倍の目標に対して7割のゴールを達成すれば、以前の7倍の成果が出ているわけで、実際には成功。

 

グーグルには就業時間の20%の時間で好きな仕事をしてよいという20%ルールがある。

 

管理職にとっては自分の仕事を無くすというのがゴールである。
上司としては自分が見なくてもメンバーが頑張って成果を上げてくれる状況が一番いいはず。
すると、自動的に管理職の仕事がなくなっていく。

 

自分の仕事はムダだと疑ってみるべき。
全部でなくても必ずどこかにムダがあるはず。
もっと賢い、もっといいやり方が必ずある。
自分はまだ完ぺきではないと思っておくことが大事。

 

グーグルが無料でランチを提供したり、福利厚生の制度を充実させていることについて、他社から見ると、ばかげたことをやっているように見えるかもしれません。
しかし実際には、風通しの良い職場をつくるため、優秀な人材を集める為に必要なことなのです。
日本企業は昔から、これに近い社風があったように思うのです。
みんなで運動会をやったり、泊りにいったりして、人間関係をつくっていました。

 

今、なぜ学ぶことが大事なのかというと、選択肢をたくさん持っていた方が生き残れる可能性が高くなるからです。
ダーウィンの進化論によると、生き残る生物は必ずしも一番強い生物ではなく、一番柔軟性のある生物なのだそうです。

 

伸びるスポーツ選手は勝つためではなく、それが好きだから伸びる為に練習していると言われますが、成長思考・学習思考が強い人も同じで、他人と競争するのではなく、自分の為に伸びようとしています。
例えば、できなかったら、次はどうしたらいいか、うまくいったら、なぜうまくいったのかを研究して常に自分の課題を持ち、自分はまだまだだから、学んでいこう、今はそのプロセスであると考えているのです。

 

人間ですから感情的になるのは、ある意味当然です。
心がけているのは中庸です。
感情を殺してしまうのではなく、いつもニュートラルなところに戻ってくる。

 

2015年のAON社の調査によると、日本人で仕事にやりがいを持っている人は38%で、残りの68%はやりがいを感じずに仕事をしているという結果が出ています。
一方、2014年にギャラップ社が行った調査によると、働きがいを持たせることによって、生産性は21%アップし、利益は22%上がるとしています。
従って、日本の生産性が低いと言われる原因は、このあたりにもあると感じます。