40歳を過ぎても「会社に必要とされる人」でいるための学ぶ技術 石田淳 読了

40歳を過ぎても「会社に必要とされる人」でいるための学ぶ技術 石田淳 読了。
自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。

 

 

スキルアップでもマネジメントでも、何かを確実に成し遂げようとしたときに「やる気」という曖昧なものを拠り所にしてはいけない。
それが成し遂げられる「行動設計」、「仕組み」を作り、その通りに行動することが最も知的な振る舞いです。
人がある結果に到達できるのは、その為の小さな行動が積み上げられたからです。
心の状態などに関係なく、その行動を積み重ねることこそが重要であると考え、どうしたらその行動を積み重ねるための仕組みを作れるかにフォーカスする。
これが行動科学マネジメントのメソッドです。

 

学ぶ理由は教養を身につけるためではなく、仕事で成果を上げるためです。
いかなる状況でも必要とされる人材になるためです。
早く何かを始めなくちゃと焦ってはいけない。

 

何を学ぶかを考える場合に重要な物差しが2つある。
まず考えるべきなのは、皆が当然のようにできていることができないようではダメだということ。
加えて、誰でもできることをできてもしょうがないということ。

 

学ぶ目的が決まったら、目標を設定しましょう。
重要になるのは、目標を数値化することと、ハードルを低めに設定しておくことです。
目標というのは明確でなくては目指せませんし、到達できたのかも検証できません。

 

目標というのは美しい言葉で飾られたふわふわとしたものではありません。
その為に必要な行動が繰り返された結果、辿り着くことのできる明確なゴールのことです。
目標が達成されるかどうかは、ひとえにその行動が取られ続けたかどうかにかかっています。
行動科学マネジメントでは「MORSの法則」によって行動を規定しています。
M=Measurable (計測できる)
O=Observable(観察できる)
R=Reliable(信頼できる)
S=Specific(明確化されている)

 

目標数値の設定は最初から高くしすぎないことが重要です。
物足りなく感じるくらいにしておきましょう。
予想していたよりも勉強が順調に進み、目標を上方修正するというのは非常に心地よいもので、自分の中に強い自己肯定感が生まれます。
物事は続きさえすれば、成果が出ますが、続けることが非常に難しい。
「そこまでやらなければならないのか」と感じてしまうような高すぎる目標設定は続けることをためらわせます。

 

人はどうして望ましい行動を繰り返すのか。
人が行動する理由について行動科学マネジメントでは「ABCモデル」という概念を用いて考えます。
A=Antecedent(先行条件) …目が悪い
B=Behavior(行動) …眼鏡をかける
C=Consequence(結果) …よく見える

 

人が行動を変える場合、5つのステージを通過すると考えられています。
無関心期 = 6か月以内に行動を変えようと思っていない。
関心期 = 6か月以内に行動を変えようと思っている。
準備期 = 1か月以内に行動を変えようと思っている。
実行期 = 行動を変えて6か月未満である。
維持期 = 行動を変えて6か月以上である。
つまり6か月続いて、ようやく維持できているということになる。

 

行動設計には次の要素がある。
1.スケジュールの組み方
2.スモールゴールの設定
3.リインフォース
4.環境づくり
5.ツールに頼る

 

 





最初の3か月ほどはごくゆるめにスケジュールを組んだ方が良い。
例えば、週に2,3回、1回15-30分ぐらいで週に30-90分。
最初の3か月でぜひ身につけたいことはこれなら続けられるという感覚。
勉強の内容よりも行動の習慣化を最優先する。
3か月を無事に続けられたら、勉強時間を増やしてみる。

 

800ページの専門書を800ページの塊として考えると、誰でもうんざりしてしまう。
800ページを読破するというビッグゴールを目指すのではなく、10ページのスモールゴールを80個作ると良い。

 

短い時間で勉強をこなし、スモールゴールを上手に設けて達成感を得ていくために、勉強内容を分解していく必要がある。
スモールゴールに到達するまでにもいくつかの小さな行動の繰り返しが必要になる。
それらの必要な行動を決めた時間に割り振っていく。
割り振った通りに勧められない時は修正すればよいだけ。
漠然とビッグゴールに向かっているのでは、修正のチャンスさえつかむことができない。
達成感を得る場でもあり、修正を行える場でもあるスモールゴールは多ければ多いほど良い。

 

何かを続ける上でやる気に頼るのは愚の骨頂。
人の意思は弱いという前提に立って行動を設計しなければならない。
スモールゴールに到達したら、達成感を味わうために自分にご褒美をあげましょう。
スモールゴールをたくさん設定しておけば、それだけご褒美も多くなり、勉強が楽しくなります。

 

行動科学マネジメントでは自ら取った行動によって得られる結果を3つの座標軸で考える。
1.タイプ=ポジティブ(P)か、ネガティブ(N)か
2.タイミング=即時(S)か、後から(A)か
3.可能性=確か(T)か、不確か(F)か
ご褒美はPST良い。今日は勉強したから缶ビールを2本飲む、おいしいなど。

 

どんな場でもすぐに短時間で勉強に集中する為には、勉強道具が取り出しやすい状況であることが求められます。
パソコンを立ち上げないとできないというのでは、それだけでハードルがぐっとあがってしまいます。
通勤電車やカフェなどで細切れの時間を使って勉強する方法も考えておきましょう。
持ち歩くのが簡単で鞄からすぐに取り出せるような勉強セットを作っておくとよいでしょう。

 

勉強に限らずビジネスでもうまくいく人といかない人の間にはそれほど能力差があるわけではありません。
ただ、小さな習慣の違いは見て取れます。
うまくいっている人は、普段から無理をしません。
ハードルが高すぎることは上手にスルーし、ちょっと頑張ればできるくらいのことを見極め、成功体験を重ねているのです。

 

私たちはできそうだと感じたことはほとんどできるし、できないかもしれないと思ったらできません。
このできそうだという思いを心理学の専門用語で自己効力感と呼びます。
自己効力感は次の4つの要素によって、生まれやすくなると言われています。
1.自己の成功体験=これまでに同じようなことでうまくできた経験があること。
2.代理的経験=他人がうまくこなすのを見て、自分もできそうだと思うこと。
3.言語的説得=自分にはその行動をうまくできる自信が無くても他人からあなたならできるよなどと言ってもらうこと。
4.生理的。情動的状態=達成感や喜びによって起きる変化。

 

2時間勉強しようと思っていたのに、15分しかできなかったということもあるでしょう。
予定の12.5%ですが、ゼロよりも確実に前進しています。
もちろん100%できたら理想ですが、人間はなかなか思ったようには動けません、
邪魔が入らなくても、自分自身どうしてもやる気になれないということもあって当然です。
そんな時は15分でもやって、価値があったと考えてください。
一歩でも動けば、ゼロよりもずっといいのだから。

 

 

 

 

シリコンバレー式 最強の育て方 ― 人材マネジメントの新しい常識 1 on1ミーティング― 世古詞一 読了

シリコンバレー式 最強の育て方 ― 人材マネジメントの新しい常識 1 on1ミーティング― 世古詞一 読了。
自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。

 

組織の課題とは、人が育たない、優秀な人が辞めてしまう、チームに活気が無い、といった人に関することで、問題となっている事象は多岐にわたる。
これらの問題を突き詰めていくと、根本的な原因はたった1つです。
それは個人に焦点を当てた対話の不足である。
個人に焦点を当てた対話の目的は部下との信頼関係づくりや部下の不安の解消や部下の心身状態の確認など、部下自身に関することです。
→若手が転職してしまうことは確かによくある。これも対話の不足が原因なのかもしれない。

個人に焦点を当てた対話の目的は部下との信頼関係づくりや部下の不安の解消や部下の心身状態の確認など部下自身に関することです。

1on1の対話ではこんな問いを投げて上司は部下の話を聞きます。
「今、どんな想いで仕事をしているのか?」、「体調はどうか?」、「今の業務を通して今後何をしていきたいのか?」、「今の業務からどんな成長ができたか?」、「もっと改善できるやり方はあるのか?」。これらの質問は「情報交換のコミュニケーション」では出てきません。
なぜならこの質問の答えが短期的な結果には繋がらないからです。

退職者に共通した隠れた退職理由がありました。
それは悩んだときに相談する人がいなかったということです。

部下側から上司を呼び出して相談するのはハードルが高いものです。
大体、ちょっといい?と部下を読んで話があるのは上司の方です。
用事があるのは上司で、上司が部下に何かを伝える場として面談がありました。
一方で部下が上司を呼び出すのはよっぽどなときなのです。
そのよっぽどの前に事態を捉えるための定期的な場が現在、必要になってきているのです。
→いざ呼び出されてみると、退職の話をされるという手遅れのケースを最近、よく聞く。

部下側はコミュニケーションを求めているケースは実は多いのです。
ふんだん上司は手のかかる部下に時間を使っているので、ときには自分の行っていることに対する承認が欲しかったり、今後についての話を落ち着いてしてみたいと思っているものです。
うまくコミュニケーションをとれているから、優秀だから任せておいて大丈夫というのは上司の思い込みである。

あまり自分のことを語りたがらない部下には、まずは上司自身のことを知ってもらう努力も大切。
なぜなら信頼関係とは相互の理解から成り立つもの。
そうすることで部下のことを深いレベルで知ることもできる。
部下の心を開いてもらい、本音を言ってもらうために最も効果があるのは、自分の言いたくない、出したくない情報をまず相手に出していくこと。

1on1ミーティングでする体調確認
・最近寝つきが良くない
・早めに起きてしまう
・疲れやすい、だるい
これらはメンタル不調の最初のサイン。

1on1ミーティングでの業務量の確認
・残業が多い(業務量が多すぎるか確認)
・帰るのが早い(業務量が適切か確認)

上司は説得ではなく、共感をしながら聴くことに徹して、部下の話を聴ききること。
聴ききることでモヤモヤが外に出て、やがて部下の中から消えていく。
極論を言えば、部下からの信頼はアドバイスをすれば下がり、最後まで話を聴ききれば上がる。

1on1ミーティングで発見した部下の良い言葉や結果について伝えること。
Facebookのいいねの間隔で気軽に自分が言えるようになろう。
つい軽視しがちですが、実はこれは一生ものの大きなマネジメントスキルになる。

将来起こりうるリスクを先回りして考えたり、業務をもっと効率的なものにしていくアイデアを出すこと、部下の視野を広げていくことは目先の結果を出すためにはそれほど重要ではないが、中長期的に結果を出し続けていくためには必要なこと。

上司は部下の状況や業務についてわかっていると思ってすぐにアドバイスしがちです。
そこをこらえて部下が答えを持っていることを信じて、教えてくれないかなというスタンスで臨むと、質問が機能していく。

1on1を重ねていくことで、評価を自信を持って行えるようになります。
なぜかというと、評価で最も大切なことは正しい評価ではなく、評価される側の納得感だからです。
いくらルールに則った評価をしても部下が納得しなければ、意味がないのです。

 

 

 

お金原論―30代で知っておきたい「お金の知性」の高め方 泉正人 読了

お金原論―30代で知っておきたい「お金の知性」の高め方 泉正人 電子書籍で読了。
自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。

 

 

お金は信用を見える化したもの。
信用はお金によって可視化される。

信用を築き上げることこそ収入アップの本質。
築き上げた信用は人生のどんな場面にも通用する万能のパスポートになる。

なぜ良い学歴があると、就職活動において有利に働くのか。
それは学校で一生懸命に目標に向かって勉強してきたことが評価され、信用に繋がっているからだ。
偏差値の高い高校や大学に入学したということは、同じ出題範囲、時間、年齢といった共通ルールの中で勝ち抜いたということだ。
学んだ知識そのものに価値があるのではなく、それを勉強して身につけ、成果をあげたという努力の姿勢に価値があるからこそ、学歴が信頼となる。

生まれつきの資産家を除き、貯蓄が多いのにお金の管理ができない人はいない。
多額の特許収入や印税収入の権利を相続した人を除き、収入が多いのにスキルアップのための努力をしていない人はいない。

心が変われば行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。
これはプロ野球選手として活躍した松井秀喜選手の座右の銘だ。
もともとは心理学者・哲学者であったウィリアム・ジェイムズの言葉と言われているが、この言葉には非常に説得力がある。

人格を支える最良の柱となるのは、いつの場合にも習慣である。
その習慣に従って意志の力が良い方にも悪いほうにも働き、場合に応じて慈悲深い支配者になったり残酷な独裁者になったりする。

お金を使い、経験を積み、思考と行動を広げる。
それもバブル当時のような自分や生活を見栄で着飾るための消費ではなく、クリエイティブな経験や生活を快適にするためのサービス、自分を磨くための時間に投資をする。
こうした積み上げにより、器が広がり、収入が上がり、自分らしいライフスタイルが構築でき、真に豊かな人生へとつながっていく。

お金の3つの機能
1つ目は、「モノやサービスと交換する手段としての機能」
2つ目は、「価値を測る尺度としての機能」
3つ目は、「価値を貯蔵しておくための機能」

可処分時間を有効活用せず、漫然とテレビやインターネットを見ていたりして過ごした人は結果的に収入が増えない。
それに比例して老後にもらえる公的年金も増えない為、いかに摂生して生活できるかが老後の最大の関心ごとになる。
一方、可処分時間の有効活用を意識し、自己投資に励み、収入を増やしてきた人は、老後の生活においても金銭的不安が少ない。
体力づくりや食事など健康への投資ができていれば、老後に残された時間の中で健康的に過ごせる時間も長いだろう。
→ 耳が痛いので、可処分時間の使い方をもっと意識したい。

 

 

LIFE SHIFT―100年時代の人生戦略 リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット 読了

LIFE SHIFT―100年時代の人生戦略 リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット 電子書籍で読了。
自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。

 

 

 

人々の寿命が短く、労働市場の変化が小さかった時代には20代で知識とスキルを身につけ、その後は知識とスキルへの再投資はあまり必要なかった。
労働市場が急激に変化する中で70代、80代まで働くようになると、時間を取って、学びなおしとスキルの再習得に投資する必要が出てくる。
→ 70代、80代まで働くつもりになってきた。それも悪くない。

寿命が延びて多くのステージを生きる時代には生涯を通して投資を怠ってはならない。
新しい役割に合わせて自分のアイデンティティを変える為の投資、新しいスキルを身につける為の投資が必要。

長寿化の恩恵を最大化する為に有効な選択の多くは、高い所得を得ている専門職や技術職の人ほど実践しやすい。
100年ライフに適用しようと思えば、様々な資源、スキル、柔軟性、自分についての知識、計画、働き手を尊重してくれる雇用主などが欠かせない。
益々格差が広がっていくことが想定される。

2007年に日本で生まれた子供は107歳まで生きる確率が50%ある。
→ 少なくとも100歳前後まで生きるつもりで準備、計画をしていないと、資金面や健康面で大変なことが起こりそう。

いつも運動し、たばこを吸わず、体重をコントロールできている人は不健康期間が大幅に短縮される。
→ 死ぬ前の不健康期間が長ければ長いほど、介護などの費用が余計にかかるので、30代、40代のうちから健康に留意した活動を続ける必要があると改めて認識した。

健康に老いられるかどうかは、公衆衛生、啓蒙キャンペーン、生活習慣の改善によって決まる。
不健康期間はひとりでに短縮されることはない。
→ 少なくとも生活習慣は自分で改善できることなので、健康に老いる為の生活習慣を身につけたい。

豊かな国では認知症は老化がもたらす最大のリスクになっている。
60歳の人の1%、75歳の人の7%、85歳の人の30%が認知症になっている。
→ せっかく寿命が延びても、認知症になってしまっては家族へ負担をかけてしまう。
認知症に対する研究が進み、この数字が改善されることに期待したい。

同等の生活水準を目指す場合、大人二人の世帯に必要な所得は大人一人の整体の1.5倍にとどまる。
大人二人の世帯で二人とも職をもっていれば、一人暮らしの場合よりもそれぞれの所得が25%少なくても、同等の生活水準を維持できる。
老後の為に必要な一人当たりの貯蓄額も少なくて済む。

 





 

有形の資産は無形の資産の形成を強く後押しし、無形の資産は有形の資産の形成を強く後押しする。
強力なスキルと知識という無形の資産が無ければ、キャリアを成功させ、お金を稼ぐ力は非常に限られたものになる。
無形の資産はそれ自体として価値があることに加えて、有形の金銭的資産の形成を助けるという点で長く生産的な人生を送るためにカギを握る要素なのだ。
良い人生を生きたければ、有形と無形の両方の資産を充実させ、両者のバランスを取り、相乗効果を生み出す必要がある。
→ 本当にその通りだと思う。無形資産が無い人には有形資産は築けない。有形資産が無い人には無形資産は築けると思うが、有形資産がある人に比べたら、限定的になってしまう。

長く生産的な人生を送るためには、スキルと知識に投資することが不可欠だ。
学習と教育は大きな金銭的恩恵をもたらす。

100年ライフが当たり前になれば、人生の早い段階に一度にまとめて知識を身につける時代は終わるかもしれない。
テクノロジーが目を見張る進歩を遂げると予想される以上、キャリアの初期に身につけた専門技能を頼りに長い勤労人生を生き抜けるとは考えにくい。
古いスキルを(土)タイにした仕事に飽きたり、テクノロジーの進歩により、スキルが時代遅れになったりする結果、障害を通して新しいスキルと専門技能を獲得し続けることが一般的になるだろう。
→ 日々の学びなおしの重要性を痛感。現ヤクルト2軍監督の高津臣吾がメジャーに挑戦する時に「Never too late」と言っていたのをふと思い出した。

学校教育は次第にあらゆることの土台になる分析能力や思考の原則を築く場になっていく。
そうした土台を築ければ、柔軟性とイノベーション精神を発揮し、いくつもの分野で活躍できる。
→ 一時期、詰め込み教育を脱しようとしていた時期があったように思うが、今はどうなっているのだろう。

様々な研究によると、加齢により脳の機能が低下するペースは約3分の1が遺伝的要因で決まるが、残りは生活習慣で決まる。
具体的には日々の行動、コミュニティとの関わり方、人間関係の強さ、肉体的健康、食事などが関係してくる。
筋肉を鍛えるように脳を繰り返し使用して訓練を積めば、機能を高めたり、ダメージからの回復を後押ししたりできる。
逆に使わなければ、脳は次第に衰えていく。
脳の機能低下を避けるためには体を動かすべきだとされる。
他には低脂肪食、野菜と果物と油分の多い魚、オメガ3脂肪酸とビタミンB12、そして知能トレーニングと頭脳エクササイズなどの有効性が指摘されている。
→ 脳の機能低下をすでに恐れている。脳の機能低下を防ぐ方法があるなら、実行し、脳的にも健康な老人になりたい。

フェイスブックのCOOを務めるシェリル・サンドバーグは大学を卒業する女性たちに対して、「キャリアに関する最も大きな決断は、パートナーをもつかどうか、パートナーをもつとしてどういう人物を選ぶかどうかという決断である」という言葉を送っている。
サンドバーグに言わせれば、良質なパートナー関係とは、長い目で見た公平を実現し、家族の一人だけでなく、家族全員が成功を手にするための方針を共有する関係だ。長く生産活動に携わる時代には、男女ともに互いに対する見方と態度を変えることが避けて通れない。そのためには、多くの調整が必要となる。

様々な研究によれば、男性は女性に比べて、金銭的報酬をともなう仕事に費やす時間が週に11時間、娯楽に費やす時間が週に4.5時間多いことがわかっている。その一方で、家事と育児に割いている時間は女性の方が多いのだ。

重要なのはあとで変化を突きつけるられるのではなく、いま変化を予期して行動することだ。
積極的に計画を立てて行動しなければ、長寿化は厄災の種になりかねない。
だからこそ、人々が自分の状況をもっと直感的に感じ取り、選択肢をよく把握できるように、幅広い議論をおこなう必要がある。

 

 

 

多動力 堀江貴文 読了

多動力 堀江貴文 読了。

当たり前に正しいと思ってやってしまっていることを見直すきっかけになる本だ。
実はそれは間違っていないかもしれないけど、最適な方法ではないことに気づく。

自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。

1つのことに1万時間取り組めば、誰でも「100人に1人」の人材になれる。
別の分野でも同様の時間に取り組めば、「100人に1人」×「100人に1人」で「10000人に1人」の人材になれる。
2足の草鞋から3足の草鞋へと増やしていれば、より価値が高まる。

全部自分でやる必要はない。
自分の貴重な時間は自分の強みが一番発揮できる仕事に集中させるべき。
マンガだって多くのスタッフ、アシスタントによる分業制になっている。
時間をかければ、クオリティが上がる、真心をこめれば、人に伝わるというのは、妄想にすぎない。
多くの仕事を同時にこなすためには、自分でやらないことを決め、自分にしかできない仕事以外は他の人に任せる。
 → 他の人でもできる仕事をたくさんやっている。他の人に任せてみよう、もしくは任せられるようにする為に時間を使おう。

見切り発車でもいいからやってみる。
完璧なものをつくろうと、5年間準備するよりも不完全でもいいからとりあえずやってしまって、5年間トライ&エラーを繰り返した方がクオティティが高くなる。
 → 耳が痛い。

インターネットの功績は非同期通信を手軽にしたことである。
非同期通信が手軽になったおかげで人がどれだけ隙間時間を活用できるなったか。
 → メール、LINE、Slackなどで仕事の効率が高まったことは間違いない。一方で電話、対話のメリットもうまく利用していきたい。

骨格となる基礎教養と知識さえ身につけておけば、あとは「検索する力」と「質問する力」があれば、いくらでも新しい知識を補完していける。
聞くことを恥ずかしがる必要はない。

忙しい人ほど返信が速い。渋滞を作らない。
重要度の高いメッセージから順番に仕分ける。
即レスするべきメッセージに上から順番に次々と指示出しや返信をしていく。
医師のトリアージと似ている。
仕事で行列ができてしまうのは単純にオペレーションが悪い。
 → メールの捌き方はもっと優先順位をつけて対処していくべきだと思った。

物事を継続する為には、時間を短縮するよりもやり方を一工夫し、ストレスがかからないようにすることが重要だ。
隙間時間に少しずつ進めておく。
 → これはブログを書くことに活かせる。トレーニングや勉強も隙間時間にやることをもっと意識しよう。

睡眠を削ってまで働いたところで、パフォーマンスが落ちるだけ。
どんなに多くのプロジェクトを抱えていようと、睡眠時間を削るべきではない。
改めるべきは仕事のやり方であり、生産性だ。
多動力を発揮して莫大な数のプロジェクトをこなすためには、いつまでも飛び回れる健康を維持するべきだ。
 → まさにその通りだと思う。

多動力は大量の仕事をこなすための技術ではない。
命が波照間で1秒残らず人生を楽しみきるための、生き方である。
 → 素晴らしい考え方!

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「生産性」をあげる技術 石田淳 読了

「生産性」をあげる技術 石田淳 読了

自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。

生産性をあげるには
・標準化する
・評価する
・仕組みを作る

生産性が増えると自分の時間が増える。
好きなことをしたり、新しい知識やスキル、人間関係を手に入れられる。

成果が出ないのはやり方を知らないか、続けられないのどちらか。

パレートの法則は会社にも当てはまる。
上位2割の人間は指示されなくても進んでやる。
チームリーダーがわかりやすい方法でやり方を伝え、続けられる仕組みをつくることで8割の人間を底上げする。
自然と上位2割の人間の力もさらにアップする。

標準化をするだけでは人は行動しない。
評価をする制度が必要。
行動して、良い結果を得られると、その行動を続けることができる。

生産性をあげるうえで特に行いたいのは属人化している作業を簡単かつ一番良いやり方にチームで標準化すること。

締切と達成したい目標を必ず数字で示す。
例えば、6月19日9時から6月23日夕方5時までの1週間で、チームメンバー全体で残業時間を10時間短縮するなど。

スタートから目標までの間に必ず小さなスモールゴールを設ける。
大きなゴール1つだけでは見えにくかったゴールの途中に小さなゴールを設けることで、目指すべきゴールが明確になる。
特に第1スモールゴールや第2スモールゴールはとても簡単なものに設定する。
達成感と自己効力感を味わうことが大事。

会議は始まる前に、目標、進行、締め切りを共有する。
終了時間は徹底し、締め切りは延ばせるという意識が常態化するのを避ける。

やらないことの順位を劣後順位という。
やらないこと、楽できることを見つけ、不実行するのがうまい職場は、生産性の高い職場である。

望ましい行動に報酬を与え、その行動を強化することが行動科学における評価の考え方。
望ましくない行動をしてしまった場合には、ここをこのように改善してほしいと伝え、改善の様子を見守り、改善された場合には報酬を与える。

昇給やボーナスは補修のタイミングとして遅い。
行動の60秒後には報酬が与えられることが望ましい。
60秒以内の評価が難しい場合であっても、その日のうちに、その週のうちにとなるべく早いタイミングで報酬を与えた方が効果が大きい。

苦手なタイプの部下と一日に何回話をしたか計測する。
苦手なタイプの部下とは得意なタイプの部下と比べてコミュニケーションが不足していることがある。
苦手意識が邪魔をしてコミュニケーションが不足しているだけで、コミュニケーションを増やせば、苦手ではなくなる。

メンバーの行動を促したい段階で契約件数などの結果に焦点をあてると、優秀者以外の自己効力感を下げてしまう。
「何軒回った」、「何人のお客様に声をかけた」といった行動に焦点をあて、ポイント化する。

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「生産性」をあげる技術

やり抜く力 GRIT アンジェラ・ダックワース 読了

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける アンジェラ・ダックワース 読了

自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。
自分のように特に才能といった類のものを持ち合わせていない人間には、やる気を出させてくれた。

大きな成功を収めた人たちには断固たる決意がある。
並外れて粘り強く努力家。
自分が何を求めているか理解している。
決意だけなく、方向性が定まっている。

最高のパフォーマンスは無数の小さなスキルや行動を積み重ねた結果として生み出される。
やっていることの1つ1つは特別なことや超人的なことは何もないが、それらを継続的に正しく積み重ねていことで生じる相乗効果によって卓越したレベルに到達できる。

水泳で成功するには、多くの人が思っているほど、大きな才能は必要ない。
偉業というのは小さなことを積み重ねた結果。
1つ1つのことは、やればできる。

偉業はどのように達成されるのだろうか。
偉業を達成する人々は1つのことをひたすら考え続け、ありとあらゆるものを活用し、自分の内面に観察の目を向けるだけでなく、他の人々の精神生活も熱心に観察し、至る所に見習うべき人物を見つけては奮起し、あくなき探求心をもってあらゆる手段を利用する。
人生で成功する秘訣の80%はめげずに顔を出すことである。

もう一度挑戦しなければ、目標を諦めてしまったら、せっかくの努力も水の泡になってしまう。
結果的にスキルの上達もそこで終わり、持っているスキルを生かして、何かを生み出すこともできなくなってしまう。

肝心なときにどれだけ頑張れるかももちろん重要なことだが、進歩の妨げとなるのは途中でやめてしまうことだ。
長い目で見れば、継続は力なりの一語に尽きる。

才能が人の2倍あっても、人の半分しか努力しない人はたとえスキルの面では互角でも、長期間の成果を比較した場合には、努力家タイプの人に圧倒的な差をつけられてしまう。
才能とスキルは別物である。
才能は生まれつきのものだ。
だがスキルはひたすら何百時間も何千時間もかけて見つけるしかない。
努力によって才能は初めてスキルになり、努力によってスキルが生かされ、様々なものを生み出すことができる。

優先順位を決める為の3段階方式
1.仕事の目標を25個、紙に書き出す
2.自分にとって何が重要かをよく考え、もっとも重要な5つの目標に〇をつける
3.〇をつけなかった20個の目標には今後、絶対に関わらないようにする

やり抜く力や才能など、人生の成功に関わる心理学的な特徴は遺伝子と経験の影響を受ける。
やり抜く力をはじめ、いずれの心理学的な特徴についてもその遺伝に関係する遺伝子はひとつではない。

やり抜く力は育つ時代の文化的な影響を受ける。
やり抜く力は年齢とともに強くなる。

強い興味を持ち続けるには親、教師、コーチ、仲間など、周囲の励ましや応援が必要だ。
飽くなき興味を持ち続けるのに欠かせない刺激や情報を与えてくれるからだ。
周りの人から肯定的なフィードバックをもらえればうれしくなり、自信が湧き、励みになる。

まずは好き嫌いをはっきりさせる。
自分の興味のあることがはっきりとわからなくても、生活費を稼ぐ手段としてこれだけはやりたくないという仕事もあれば、これなら良さそうだと思う仕事もあるはずだ。
とりあえずいいと思ったことをやってみる。
本当に興味のあることが見つかるまでは試行錯誤することはやむを得ないことだ。
唯一の正解や最高の目標を見つけようとは思わずになんとなく良さそうだと思える方向性を見つけるだけでよい。

1.ある一点に絞って、ストレッチ目標を設定する。
 具体的な弱点の克服に努める。
2.集中して努力を惜しまずにストレッチ目標の達成を目指す。
 1人で練習する時間が多い人ほど、スキルの上達が早い。
3.改善すべき点がわかったあとは、うまくできるまで何度でも繰り返し練習する。

楽しくなかろうが、とにかくやるべきことをやる。
結果を出した時は信じられない程嬉しく、この時の為にずっと頑張ってきたんだなと報われた気持ちになる。
だからこそ、苦しくてもまた頑張れる。

意図的な練習
・明確に定義されたストレッチ目標
・完全な集中と努力
・すみやかで有意義なフィードバック
・たゆまぬ反省と改良

意図的な練習を最大限に活用する為には習慣化することが必要。
もっとも快適な時間と場所を見つける。
毎日、同じ時間に同じ場所で練習するのを習慣にすれば、重たい腰をあげなくても、自然と練習に取り掛かることができる。

大人になって成功や失敗をしたとき、その原因を自分の才能に結びつけるか、努力に結びつけるかは、子どもの頃の褒められ方によって決まる可能性が高い。
ただ褒めるだけでなく、自分なりに目標をもって以前はできなかったことをできるようにすることが大事だと伝える必要がある。

ポジティブでいること。
どうせできるわけがないとか、無理に決まっているとか、そういうネガティブな思い込みを捨てて、とにかくやってみること。

勤勉さは学習によって身につけることができる。
努力と報酬の関連性は学習することができる。
体験を通して努力と報酬の関連性を学ばない限り、放っておくと怠けてしまうようにできているらしい。

大人も子供もやり抜く力が身に着く4つのルール
・家族全員が1つはハードなことに挑戦する。
・区切りの良いところでやめてもよい。
・ハードなことは自分で選ぶ
・最低でも1つのことを2年は続ける

偉大な水泳選手になるには偉大なチームに入るしかない。
やり抜く力の強い人たちに囲まれていると、自分も自然とそうなる。

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図解 うまくなる技術 行動科学を使った自己成長の教科書 石田淳 読了

図解 うまくなる技術 行動科学を使った自己成長の教科書 石田淳 読了

自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。
今後に活かせることが盛り沢山だったので、ぜひ読んでもらいたい。

うまくなる人は最初から無理だと決めつけない。
どうすればうまくなるかだけを考えて日々、練習する。
行動科学では正しい行動を楽しく続ければ、人は必ず、成長できると考える。

うまくなる人は0か100かでは物事を捉えない。
自分の行動を自己採点する際、加点方式で評価する。
例え、完璧でなかったとしてもできたことに目を向け、自分を評価する。
そのうえでできなかったことに目を向け、改善ポイントを考えていく。

うまくなる人は締め切りと目標を数値で設定している。
数値で設定しないと現状と目標とのギャップが測定できず、何をどう頑張ればいいのか対策を立てることができない。

うまくなる人は目標達成の行動を書き出して仮決めする。
目標達成の為の行動を思いつく限り書き出し、どれが最も目標達成につながりそうか、どれが最も続けられそうかの2つの軸で選ぶ。
行動を仮決めしたら、自分の選択を信じて疑わず、まずは小さく始めてみる。

うまくなる人はゴールの途中に小さな目標を設けている。
ゴールテープを切るまではとても長く、気持ちが続かないかもしれない。
そうならないように、スモールゴールを設定し、スモールゴールに辿り着くたびに、自分にご褒美を与え、達成感を味わう。

プロスポーツ選手など世界のトップレベル人物が各分野でトップに達する為に質の高い練習をどれぐらい行ってきたのかを調査した結果、およそ1万時間であることがわかっている。
1日3時間なら9年かかる。
いかに練習時間を確保し続けるかが重要になってくる。

うまくなる人は情報収集に時間をかけている。
スタートレベルが自分に近いか、それよりも低い人の成功談を集めることが大事。
また複数の人から情報を集め、その共通点を探すことが大事。

うまくなる人はやらないことを決めている。
1日は24時間しかなく、練習時間を確保するために何かを捨てる必要がある。

うまくなる人は90分単位で密度の濃い練習をする。
トップレベルのバイオリニストは90分単位で練習を行っている。
1日の練習は4時間半以内。
20-30分の昼寝をしている。

うまくなる人は行動を開始する時間を決めてしまう。
仕組みやマイルールを設定し、やる気に頼らずに行動を開始できるようにする。
ある行動が自然に起こるような仕組みをつくることを行動科学ではプロンプトと呼ぶ。

うまくなる人は行動する時間と振り返る時間を分ける。

うまくなる人は現在の自分と未来の自分を比べている。
現在の自分よりもできることが増えることがうまくなることと捉える。
人と比べない。

うまくなる人は自分の行動にこだわる。
自分の行動は自分でコントロールできない。
自分がコントロールできないものに心を悩ませず、自分がコントロールできるものに集中する。

うまくなる人は行動の振り返りをしている。
うまくできたこと、改善したいこと、どこをどうすればもっとよくなるかを定期的に振り返るべき。

うまくなる人は行動の記録を見える化している。
オススメの方法はポイントカード化。
ポイントがたまるとうれしいという心理があって、行動を継続できる。

うまくなる人はごほうびとペナルティを用意して、行動を強化する。

平均学習定着率をもっとも高める行動が他の人に教えること。
習ったことを家族や友人に話す、ブログやSNSに投稿するといった簡単な方法で十分。
すぐに教える、質問に答えることで体験的記憶となり、学習定着率が上がる。

不足行動とは目標達成に必要でもっと増やしたいと思っている行動。
過剰行動とは目標達成を邪魔するもっと減らしたいと思っている行動。
不足行動を増やし、過剰行動を減らすための環境を整える。

うまくなる人は自分自身で締め切りと目標を数字で決める。
レースや大会に申し込んでデッドラインを決めて集中力を高めることを締切効果と呼ぶ。

トーマス・エジソンは「私は失敗したことがない。1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」という名言を残している。
うまくなる人は失敗を発見や学びと捉えていて、チャレンジし続けることができる。

正しい方法で楽しく練習に取り組めば、必ず成果は出る。
急激に上達する直前は努力と上達のギャップがもっとも激しくなる。
練習しているのに成果が得られないときは、急激に上達する直前かもしれないと思いなおして頑張ってみる。

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図解 うまくなる技術 行動科学を使った自己成長の教科書 [ 石田 淳 ]

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図解 うまくなる技術 行動科学を使った自己成長の教科書

ビッグデータ・ベースボール トラヴィス・ソーチック Kindle版 読了

ビッグデータ・ベースボール 20年連続負け越し球団ピッツバーグ・パイレーツを甦らせた数学の魔法 読了。

20年連続負け越していたパイレーツが勝ち越せた要因がビッグデータの活用だったというのがIT業界の人間としては興味深かった。
ピッチフレーミング(際どいコースをストライクと判定させるキャッチング技術)、極端な守備シフト、ゴロを打たせる投球の3つが2013年のパイレーツに13勝分に相当する効果をもたらした。
マネー・ボールも当時としては画期的だと思った記憶があるけど、今は収集できるデータの質も量も違っていて、それによって導き出される結果も多岐に及んでいた。
守備に関する指標が多かったのも個人的には良かったと思う。

これを読むときっとツーシームの練習がしたくなる(笑)

特に自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。

BaseballProspectus.comの分析官マイク・ファストによると、2011年にはピッチフレーミングを通じて1シーズン当たり15点から30点の失点を防いでいた優秀な捕手たちがいた一方で、1シーズン当たり約15点を失っている計算になる捕手もいたという。

奪三振率、与四球率、被本塁打数、死球に関しては、投手にかなりの責任があることを発見した。けれども、彼の考えが大胆だったのは、投手が許したヒットは主に守っている野手に責任があるとした点だ。そうだとすれば、投手の成績を判断する基準中の基準とされる防御率には、欠陥があるということになる。

メジャーリーグ全体で見ると、2013年には2007年と比べてアウトになる打球の数が1パーセント増えている。1シーズンに換算すると、出塁数が2540回減ったことになる。このような数字が、変則的な守備シフトの採用数の急増に拍車をかけた。

極端な守備シフト、ゴロを打たせる投球、マーティンの捕球術という隠れた価値は、2013年のパイレーツに13勝分に相当する効果をもたらした。

地元のチームの方が有利になる最も大きな理由は、一般的に考えられているものとは異なる。球場の広さでも、移動による疲労でも、馴染みのある環境でもない。審判の判定に及ぼす影響だ。

ホームのチームが有利になる理由はストライクかボールかきわどいコースの球で有利な判定をもらっているからで、それは主審が意識的にあるいは無意識のうちに、周囲の雰囲気に影響されているからだと結論づけて

「野球の世界において、ホームのチームとビジターのチームとの間の最も顕著な違いは、ホームのチームはビジターのチームと比べて打席当たりの三振の数が少なく、四球の数が多い─ ─ はるかに多いということだ」モスコウィッツは書いている。 モスコウィッツはまた、観客の人数が多いほど、歓声が大きいほど、審判の判定が─ ─ 意識してのことなのか無意識のことなのか─ ─ 揺れる傾向にあるという。

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ビッグデータ・ベースボール 20年連続負け越し球団ピッツバーグ・パイレーツを甦らせた数学の魔法 (角川書店単行本)

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今すぐ! 集中力をつくる技術 ― いつでもサクッと成果が出る50の行動 冨山真由 読了

今すぐ! 集中力をつくる技術 ― いつでもサクッと成果が出る50の行動 読了

自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。
参考になるところが盛り沢山だった。

集中したいのにできない理由はめんどうくさいから。
だから最初は5分でいいと自分に言い聞かせる。
まずは、たった5分でいいからエンジンをかける練習をしてみる。

人が集中できる時間は15分。
15分間は余計なことを考えず、やらなければならないことに集中する。
それができたら、また15分を繰り返し、集中する感覚を覚える。

その日にやるべきことを書き出す。
書き出したら、これだけは必ずやるべきものにマルをつける。
それだけできたら、よしとする。

不安を抱えている時はそれを書き出し、細分化して解決する。
不安の正体を明確化すると、意外に大したことではないと気付く。
不安に向き合うのが嫌で放置しておくと、逆効果になる。

失敗した時は教訓は何であるかと、考えを切り替える癖をつける。
過ぎてしまったことを悔やんでも何の得もない。

どんなことでもいいから、身体の調子が良くなる習慣を持つ。
脳は単純でそれで集中力のスイッチが入る。

やろうと決めたのは自分であることを思い出す。
何のためにそれをやるのかという目的をいつも考える。
自分の為の目的が見えれば、脳は集中する。

ギリギリにならないと集中できないのは見積もりが甘いから。
課題がどういう内容のもので、どのぐらいの分量があるのか、どのぐらいの時間がかかるのかを見える化することで、無駄なく無理なく限られた集中力を注げるようになる。

どんなことも締め切りを1日前に設定する。

30分前倒す。
予定の30分前にアラームを設定すると、時間内に終わるようになる。

あえて予定を入れてしまい、集中しないわけにはいかない状況を自分でつくる。

今できることからどんどん手をつける。
準備万端に整えてからスタートするのではなく、ちょっといいかげんでもいいから1歩でも前に進んでみる。

今日やって良かったことを3つ書き出す。
自己肯定感がアップする。
have toがwant toに変わってくる。

どこから手をつけていいかわからずに集中できなくなる人がまず、取り組むべきことは仕事の細分化。
細分化することで業務に直結する行動(ピンポイント行動)や劣後順位が見えてくる。

今、やらなくてよいことは棚上げノートに書いて、忘れてしまう。
棚上げノートをチェックして、仕事を始めれば、抜け落ちもなくせる。

大量の仕事があるときは、最初からそれを全部見ないで、20%だけを意識する。
20%を片付けて達成感を得れば、気分よく次の20%に取り掛かることができる。

集中力が必要とされる大変な仕事にはリミットを設定しておく。
例えば、事務仕事は25分集中、5分休憩をセットまでと決めて、仕事が残っていても強制終了する。
それ以上やると無理が出て翌日のパフォーマンスが落ちてしまう。

大事な時に慌てふためいて集中できなくなる原因に、準備不足による抜け漏れがある。
抜け漏れが無いようにチェックシートを用いながら、準備を進める。
自分では気づかない項目をリストアップする為に先輩たちが過去に使ったものや過去の事例を参考にしながら、鉄壁なものをつくる。

脳は考えたことを実現する方向に動くので、できないかもという思いを抱くと、本当にできない。
私にはできるなどと自分にポジティブなエールを送るとよい。

緊張は血管の収縮を呼ぶ。
血管が収縮すれば、血流が悪くなり、末端まで血液が行き渡らなくなり、手足が冷たくなり、震えてくる。
手足をグーパーすると、血流が良くなって、手足が温まってくる。
温まれば、震えは止まるし、血流が良くなれば、副交感神経が優位になってリラックスするという良いサイクルが回り始める。

商談の時の視線はネクタイの結び目あたりを見ると良い。
プレゼンのときはうなずいてくれる人を探すと良い。

頭の中が真っ白になってしまった時は何のためにやっているのかと自問自答する。
目的が明確になり、その為の手段をこれから講じるということがわかれば、やるべきことに集中できる。

引き継ぎたい業務を細分化し、リスト化する。
引き継ぎの為の時間を決めて、確保する。
できないと思っていることは、思い込んでいるだけのことが多い。

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