「酒好き医師が教える 最高の飲み方 太らない、翌日に残らない、病気にならない」 葉石かおり 読了

酒好き医師が教える 最高の飲み方 太らない、翌日に残らない、病気にならない 葉石かおり 読了。自分の中でなるほどと思ったことを備忘録として残す。
かなり勉強になったので、ぜひご一読を。

 

 

二日酔いの原因は基本的に、体の処理能力を超えるアルコールを飲んだということ。
そうならないためには自身の適量を知っておくことが大切です。

空腹時にいきなり酒を飲むと、胃腸からのアルコール吸収が早くなる為、二日酔いになるリスクが増します。
そうならないためにも、酒を飲む前に何かを食べておくといいでしょう。
胃に少しでも食べ物が入っていれば、アルコールの吸収速度が緩やかになり、二日酔いを防ぐことができます。

おつまみに含まれる成分に注目して選ぶだけで二日酔いはだいぶ軽減される。
積極的にとるとよい食べ物は、たんぱく質とビタミンB1、食物繊維の3つだという。

アルコールが分解されるときに大量に消費されるのはビタミンB1。
ビタミンB1を多く含む食品は豚肉、うなぎ、たらこなどが該当する。

水を飲むことで胃腸内のアルコール濃度を薄める効果があります。
飲酒後はアルコールの利尿作用によって脱水になりやすいので、それを防ぐためにも飲んでいる最中から水を飲むようにするといいでしょう。

たんぱく質、脂質、食物繊維、ビタミンなどをバランスよく含んだおつまみを食べながら、特に最初はゆっくりと、以後はその日の体調と相談しながら酒量を決めていくことが二日酔い帽子につながります。

アルコールの過剰摂取に起因する生活習慣病が引き金となった脳梗塞などの血管リスクや、日常的に大量の飲酒をすることで起こるアルコール依存症などを除けば、脳への直接的なリスクは、適量であればそれほど高くないと考えられています。
しかし酒を頻繁に飲む人の脳を調べると、あまり飲まない人に比べ、年齢以上に委縮している傾向が見られます。
一般的に脳の萎縮は、30歳を過ぎたころから始まるとされている。

同じ年代で酒を飲む人と飲まない人の脳をMRIの画像で比べると、前者の脳は後者に比べ10-20%ほど委縮していることが多い。

脳の萎縮が原因の一つとされる認知症、アルツハイマー病は、記憶をつかさどる海馬や、理性をコントロールする前頭葉、言語認識や視聴覚を担う側頭葉前方の萎縮が特有なのに対し、アルコールは脳全体を委縮させます。
最近では飲酒量と脳の萎縮の程度は正の相関にあり、飲酒歴が長い人ほど進行が早いとの研究も発表されています。
休肝日の有無など飲酒の頻度や、蒸留酒、醸造酒といった種類とは関係なく、生涯のうちに飲むアルコールの総量が強く影響していると考えられており、つまり、酒を飲めば飲むほど委縮が早く進むということです。
恐ろしいことに脳内の神経細胞は、一度死滅すると、そのほかの臓器に備わる幹細胞のように再生することはなく、元の大きさに戻ることは二度とないとされています。

日常的にアルコールを大量に飲んでいた高齢男性を調査した研究によれば、あまり飲まない男性に比べて認知症の危険性が4.6倍にもなり、うつ病のリスクも3.7倍になったとの報告もある。
生涯のアルコール総摂取量ち萎縮の程度の関係について、学術的な結論はまだ出ていないとのことだが、飲み過ぎが脳疾患のリスクを何かしら高めてしまう可能性はやはり否定できない。

お酒を飲んでトイレが近くなるのは、アルコールによって脳下垂体にある抗利尿ホルモンが抑制され、必要以上に尿が出てしまうからです。
事実、ビールを飲んだ後の尿は、実際に飲んだ量よりも多く、1.5倍にもなることがわかっています。

アルコールに影響が出やすいのは前頭葉、小脳、海馬の3つだ。
前頭葉は人間の思考や理性の制御、小脳は運動機能の調節、海馬は記憶の保存を司っています。
しらふでは到底考えもつかない、酔っ払いならではの奇行は、これらの部位の機能低下によって起こされるのです。

正常時、脳は理性のガードマンとも言える前頭葉によって、理性的な行動が保たれています。
しかしいったんアルコールが入ると前頭葉は徐々にガードマン的な役割から解き放たれ、結果的にコントロール機能が低下します。
ほろ酔いになってくると、例えば、悪口や秘密、自慢話を言いたがる人がいるでしょう。
初期段階ではドーパミンやアドレナリンなどの脳内ホルモンによる興奮が作用がそうさせるという説もありますが、普段なら絶対に言わないことをしゃべり始めるのは、前頭葉が麻痺し始めた典型的な状態なのです。

アルコールによって小脳の機能が低下してくると、運動のスムーズさや正確さが保てなくなる。
そのため、千鳥足になる、呂律がまわらなくなる、スマホ操作などの指先を使った細かい動作ができなるといった、一見して誰もが酔っ払いと認識できる状態となります。

海馬には短期記憶を残し、それを長期記憶に変えるという2つの役割があります。
短期記憶とは、新たなことを一時的に記憶するだけで、覚えていられる時間はごくわずか。
例えて言うなら、パソコンン位キーボードでデータを入力して、それをセーブさずに電源を切ってしまうようなもの。
酔っ払いが何度も同じ話をしたり、きちんんと生産を済ませたかを覚えていなかったりするのは、一度話をしたという記憶をセーブしていないからです。

酒に強くなれるかどうかはズバリ、遺伝子によって決められているという。
酒を飲んだ際に深いな症状を起こす犯人は、アルコールを分解したときにできるアセトアルデヒドです。
このアセトアルデヒドを分解する役割を担うのが、アルデヒド脱水素酵素ですが、その活性は、遺伝子の組み合わせによって決まっています。
強い遺伝子を2本持っている人はアセトアルデヒドを速やかに分解できる酒に強いタイプ。
弱い遺伝子が2本ある日とはアセトアルデヒドがどんどん蓄積していく酒に弱いタイプです。

何といってもがんは日本人の死因の第1位。
生涯でがんになる確率は男性63%、女性47%にも達する。
飲酒はがんのリスクを上げる大きな要因の一つであることは、多くの方がご存じだろう。
特に、喉頭がんや食道がんのリスクが飲酒によって上がることはよく知られている。

大腸がんのリスクを高める要因の中で確実になっている唯一の要因が飲酒だ。
次に信頼性が高いのが肥満でほぼ確実となっている。

抗酸化作用に加え、昨今、注目されているのが果皮に含まれるリスベラトロールだ。
聞きなれないこのポリフェノールは、脳の機能を円滑にし、記憶力の回復やアルツハイマー病を予防する効果があるという。
ボルドー大学中央病院が65歳以上の3777名にを対象に、飲酒量と死亡率、認知症、アルツハイマー症のりすくを3年間にわたって調査したところ、驚くべき結果が出ました。
ワインを毎日3-4杯(375-500ミリリットル)を飲んでいるグループと、非飲酒グループでの発症リスクを比較したところ、認知症は5分の1、アルツハイマー症は4分の1、死亡率は約30%低下したことがわかったのです。(1997年発表)
これはリスベラトロールが外界刺激を伝達する酵素「MAPキナーゼ」を活性化する為と考えられています。

ビールにはイソα酸というホップ由来の苦味成分が含まれています。
研究では、このイソα酸に、アルツハイマー病の原因の一つとされるアミロイドβなどの脳内の老廃物沈着の抑制効果や、脳内炎症の緩和効果があることが、確認されました。
その結果、認知機能の改善が期待できることも確認されています。

アミロイドβは言わば脳にできたシミのようなものです。
これがアルツハイマー病の原因物質と言われており、脳で蓄積すると、脳のなかで認知機能や記憶を司る神経細胞がうまく働かなくなり、物が思い出せなくなったり、何をすべきかわからなくなったりします。
加齢のほか、
睡眠不足によっても増えます。

睡眠は性質の異なる浅い眠りであるレム睡眠と、深い眠りであるノンレム睡眠の2つで構成されています。
睡眠の深さは脳波の活動性によってステージを4つに分けていますが、特にアルコールを飲んでから寝ると、入眠までの時間が短縮され、ステージ3、さらに4といった深い眠りの徐波睡眠が増加することがわかっています。
この巣民が深くて長くなるほど、体の細胞を修復するために必要な成長ホルモンの分泌を増やします。

入眠後に訪れる徐波睡眠だけを見れば、寝酒は睡眠の質を高めそうに思えます。
ですが、アルコールによってもたらされる反跳性作用によって、深い眠り(ノンレム睡眠)から切り替わった後の浅い眠り(レム睡眠)が長く続くために、中途覚醒を招きやすくします。
つまりアルコールは、睡眠全体を見ると、質を低下させてしまうのです。

アルコールは多くの薬の働きに影響を及ぼします。
その影響は薬によっても異なりますが、典型的な影響として、薬の作用や副作用を増強してしまう危険性があります。
アルコールも薬も肝臓で代謝されます。
その際、使われるのがCYP2E1(チクトロームP450)などの代謝酵素です。
通常の人が薬とアルコールを併用した場合、この酵素を双方で奪い合う形になるのです。

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